2017 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育における反転授業を取り入れた教育プログラムの開発と検証
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17K17392
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
三上 佳澄 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40709143)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 反転授業 / 看護教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は看護基礎教育において『反転授業(flip teaching)』を取り入れた授業デザインの教育プログラムを開発し、教育に適用、プログラムの有効性と実用性を検証することを目的としている。 初年度である平成29年度は、教育プログラムの教育効果の測定方法とそのプログラムの実用性の測定方法を検討した。先行研究を参考に教育効果の測定には、知識確認のためのテストや理解度を自己評価するアンケート、またプログラムの実用性の測定には、「つまらなかった-おもしろかった」などの16項目で構成されたアンケートを作成した。 次に反転授業を実施する科目を選択し、その科目内容に沿った事後課題を作成した。事後課題はペーパーペイシェントの事例である。 また《反転授業による教育プログラム》の評価のために、比較対象として従来の講義形式の授業を実施した。授業実施後には、作成した教育効果の測定と実用性を評価するためのアンケート、作成した事後課題を実施しており、現在、結果を分析中である。 また反転授業を実施するために事前学習教材を作成中である。事前学習教材は従来の講義に相当する内容でスライドと音声データをもとにe-learningの動画コンテンツとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業の実施、事前学習教材の検討、評価ツールの作成をしており、現在までの進捗状況はおおむね研究計画通りに実施されており、順調と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は事前学習教材を研究協力の得られた看護学生に受講してもらい、わかりやすさや受講時間、内容等についてインタビューし、その結果をうけて検討・修正する。また修正した教材を使用し反転授業を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
資料整理の消耗品の使用が少なかったこと、またデータ収集・分析中であり、成果報告などの費用を使用しなかったことから次年度使用額が生じた。 データ入力等の謝金、事前学習課題受講(e-learning等)に必要な物品、データ分析のための諸費用、研究成果報告のための旅費に支出する予定である。
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