看護職のプロフェッショナリズム育成プログラムの開発に向けて

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K17395
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 市川 奈央子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (20756150)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2020-03-31
• Keywords: プロフェッショナリズム / 看護管理 / 看護学

Outline of Annual Research Achievements

看護職のプロフェッショナリズムを効果的に育成するためのプログラム開発を目的とし、病院に勤務する看護職を対象に2段階の調査を実施する計画である。第1段階は個々の看護職のプロフェッショナリズムがチームダイナミクスを経て、組織や患者に及ぼす影響を検証する。第2段階では看護職の具体的な経験からプロフェッショナリズムの成長プロセスを探索する。2018年度は調査に向けての準備を行い、以下の成果を得た。
（1）調査票の作成＿看護職がプロフェッショナリズムを備えることで患者、組織、他職種に及ぼす影響を文献レビューや臨床で働く看護職・他職種から情報収集して調査項目を検討した。
（2）調査協力施設の選定・調整＿チームダイナミクスを考慮するため、第1段階の調査は病棟単位でおこなう。病棟に所属する看護職と他職種、その病棟の患者を対象に、分析時にはデータが連結できるように調査する必要がある。調査協力を説明・依頼し、協力が得られる施設と調査時期・内容などの調整をおこなった。
（3）第2段階の調査に向けての対象者選定＿国内の学会学術集会に参加し、プロフェッショナリズムを備えていると考えられる看護職の情報収集をおこなった。
（4）新たな知見の情報収集＿看護管理学分野係わる国内の学会学術集会に参加。
（5）解析方法の検討＿収集したデータを解析するときに使用すると考えられる統計解析手法について、必要な知識の修得して理解を深めた。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究は2017年度から3年計画で行う研究である。
現在第1段階の調査票の内容と調査時期を調査協力施設と最終確認をしている。研究機関の倫理審査委員会の承認を得た後、病院での調査を実施する。
また現時点で調査協力の内諾が得られている施設では、対象者の数が十分ではないため、新たな施設も選定・依頼している。
第2段階の調査については、第1段階の調査結果の概要を確認した後、対象者を選定しインタビューガイドを完成させて実施する。

Strategy for Future Research Activity

2019年＿研究者の所属機関の倫理審査を受け、第1段階の調査を実施する。
協力の得られた施設の管理者などからの機縁法で新たな調査協力施設を増やす。
データ収集ができ次第すみやかに解析を実施、結果の公表をする。
公表の場で、研究者・臨床看護師と情報収集や交流をおこないインタビュー調査の対象者を選定する。
2020年＿第2段階のインタビュー調査を実施する。

Causes of Carryover

調査票作成の遅れ、調査協力施設との調整から2018年度内に計画していた第1段階の質問紙調査は2019年度に実施することとなった。質問紙調査にかかる費用、その公表のための費用は次年度に繰り越して使用する。