2017 Fiscal Year Research-status Report
ナラティヴ分析を用いた緩和ケア実習における看護系大学生の認識と成長プロセスの解明
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17K17396
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
菊永 淳 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50634862)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護教育 / 看護学臨地実習 / 緩和ケア / 看護系大学生 / ナラティヴ / 質的統合法(KJ法) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は「臨地実習で緩和ケアを必要とする患者に関わった看護系大学生の学びと成長を分析し、臨地実習での学生の認識とその成長過程を明らかにすること」である。本研究の意義は、臨地実習内で学生が緩和ケアを必要とする患者・家族と関わる中で体験した事象からどのような学びを得ているのか、また何を教材として成長を遂げているのかを、学生の記録から、「学生視点」によって明らかにすることで、新たな看護学教育の開発や緩和ケアの教育などの基礎資料となると考えている。 昨年度は計画書に沿って研究を進め、基盤となる文献資料と主要な学会などで専門家からの情報収集を実施した。特に、国内外の緩和ケアに関する文献、学生の臨地実習や看護基礎教育に関する文献を収集して、研究の基盤作りを実施した。 次に、研究に必要となるデータ収集を実施し、昨年度までに必要な学生の実習記録のデータを、必要数を集められた。また、分析手法は当初はナラティヴ分析を使用する計画でいたが、熟考を重ねた上で、学生個人の実習記録を「ナラティヴデータ」として扱い、分析手法は質的統合法(KJ法)に変更した。昨年は質的統合法(KJ法)の研修会に、複数回参加することで、分析手法の研鑽を積むことができた。その分析手法を用いることで、現在までに複数名の分析結果が得られており、分析結果を質的統合法と緩和ケアに詳しい専門家からのスーパーバイザーを受けている段階である。 今後の計画として、今年8月末を目処に残りの研究分析を終了させる予定である。その後は、学会発表と論文投稿を目標に、研究成果発表を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、研究計画通りに遂行している。昨年度から現在までに、研究の分析するための学生からの実習記録のデータ収集は完了している。分析手法は質的統合法を選択し、分析データから複数名の結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画として、今年8月末を目処に残りの研究分析を終了させ、学生の学びと認識を明らかにし、成長過程を明らかにする予定である。その後は、学会発表と論文投稿を目標に、研究成果発表を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度3月に物品購入をした際、金額の見積もりから若干安くなり、結果として16円という残金が生じた。平成30年度に繰り越して使用していく。
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Research Products
(8 results)