2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive Study of Nursing Schools in Japanese Universities Supporting Evidence Based Policy on Government's Nursing Training
Project/Area Number |
17K17397
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
上畠 洋佑 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 特任助教 (00757271)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護師養成の大学化 / 教養教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では平成28年から過去25年間の看護師を養成する大学数急増が最も影響を与えたと考えられる「大学経営」「地域」「医療」の3つの領域を対象に詳細な分析を行い、政府の看護師養成に関わるエビデンス・ベースト・ポリシー(EBP)を支援することを研究目的としている。 本研究における平成30年度研究計画では、「医療」領域において、被雇用者である看護師と医療機関の雇用責任者を対象にしたアンケート調査の実施と、被雇用者である看護師に対しては、調査会社のパネルデータを活用し大学における看護師養成教育についての意識調査を行うこととしていた。この研究計画については、平成29年度と平成30年度の看護学系学会での情報収集や、大学教育に関する学修成果に関する最新の研究動向、さらに看護系大学の学生へのインタビュー結果を踏まえて当初計画を変更し、2つのインターネット調査(「看護系大学における教育効果調査」と「大学進学と保護者の意識・行動に関する調査」)を実施した。 「看護系大学における教育効果調査」では、1000名の看護師資格所有者を対象に実施した。この調査を通して、看護系大学における教養教育・看護学専門教育の効果や有用性、学校選択における要因やプロセスについて調査、分析することによりその差を明らかにし、看護系大学における大学教育の一定の効果を確認できた。 「大学進学と保護者の意識・行動に関する調査」では、2019年度末時点で高校2年生がいる保護者を対象に1400名を対象に実施した。この調査を通して、オープンデータにエビデンスを大きく依拠していた「大学経営」領域において、現時点かつ実際の調査結果を重ねることにより、EBPに資するより詳らかな研究成果を得ることができた。 今後は、医療機関の看護師を雇用する責任者を対象にしたアンケート調査や、看護系大学の教育内容やカリキュラムについて分析を広げていく。
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