2020 Fiscal Year Research-status Report
あん摩手技を用いた下肢マッサージによる看護師の腰痛改善効果に関する実証的研究
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17K17410
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
関 恵子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (40760393)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 腰痛 / 看護師 / マッサージ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度に実施した第1段階の研究結果(看護師の腰痛の実態調査)および第2段階研究(健康成人を対象としたあん摩手技を用いた下肢マッサージの短期効果検証)は、看護系の学術集会で発表を行った(第40回日本看護科学学会学術集会・第2回人間看護工学会学術集会)。そして、看護師の腰痛に関する文献検討の論文作成および第2段階の研究結果に関する論文作成を行った。文献検討論文については、現在投稿中であり、第2段階の研究論文は今年度投稿する予定である。 さらに、今年度は、新型コロナウイルス流行に伴う影響により、実験研究が難しい状況であったが、年度末に1施設を対象に第3段階となる看護師を対象としたマッサージ効果の検証を21名に実施した。現在、データを解析中である。今年度、研究結果を看護系学会学術集会での発表および投稿ができるように進めていく。 そして、第4段階の看護師の長期介入のプレテストを実施した。次年度、新型コロナウイルスの流行状況にもよるが、第4段階の介入方法を再検討し、最終段階の介入研究を実施および研究結果の成果発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の予定通りに現在進行している。今後、研究成果を発表・投稿を計画的に進めていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度となっている。最終年度については、看護師の腰痛ケアルームの設置を検討していたが、新型コロナウイルス流行による病院施設の部屋の確保が難しい状況となっている。最終年度に向けて代替案等を検討していく必要がある。また、今年度、第4段階の看護師の長期介入のプレテストを実施した。次年度、新型コロナウイルスの流行状況にもよるが、第4段階の介入方法を再検討し、最終段階の介入研究を実施および研究結果の成果発表できるよう進めていく。
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Causes of Carryover |
昨年度、新型コロナウイルス流行に伴い、予定していた研究対象者人数を確保することができなかったため、謝金部分に変更がでた。さらに、人件費部分についても、研究協力施設への立ち入りが研究代表者のみという制限がでたため、実験に関連する人件費の執行がなかった。また、今年度の研究分析についても実験が年度末での実施となったため、次年度に分析に関する人件費を使用するととなる。 次年度の使用計画としては、研究対象者への謝金およびデータ分析に係る人件費、論文作成等に使用するデータ保存機器・腰痛に関する図書・文献購入費・学会・論文投稿関連費用・実験に係る感染予防物品の購入等に充てる予定である。
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