2021 Fiscal Year Research-status Report
あん摩手技を用いた下肢マッサージによる看護師の腰痛改善効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
17K17410
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
関 恵子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (40760393)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腰痛 / 看護師 / 下肢マッサージ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、最終年度予定であり、看護師への下肢マッサージ方法をあん摩手技だけでなく、看護師が実施可能な軽擦手技を中心とした下腿マッサージによる介入方法を検討し、看護学生を対象に効果検証を実施した。この研究報告については、令和4年度に看護系学会で発表予定である。そして、昨年度の研究成果「夜間勤務の看護師の腰痛に対する下肢マッサージの効果の検討―腰部脊柱起立筋のHb動態の変化から―」を日本看護技術学会第19回学術集会で発表し、集会最優秀賞を受賞した。 また、本研究におけるあん摩手技を用いた下肢マッサージによる看護師の腰部脊柱起立筋の血行促進効果をもとに、次の研究ステップとなる、看護師が実施可能な看護マッサージへ変換し、マッサージを行う看護師の手技教育および下肢への看護マッサージによる効果検証に関する研究を行うための助成金の獲得に向けて、令和4(2022)年度の科学研究費助成事業(基盤C)へ応募を行い、採択されている。 そして、最終研究段階の実験実施計画として、看護師を対象としたあん摩マッサージによる継続介入効果検証を令和3年12月より実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染の感染拡大による影響があり、研究協力施設との協議の上、実験中止となった。そのため、研究実施期間を1年延長することとなった。現在も、協力施設との実験再開のための協議を行っているが、新型コロナウイルス感染状況の終息が見えず、再開の目途が立たない状況である。そのため、今年度は、これまでの研究成果の発信を行うこと,再開可能となれば最終段階の研究を可能な限り進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は最終研究段階であり、実施計画として、看護師を対象としたあん摩マッサージによる継続介入効果検証を令和3年12月より実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染の感染拡大による影響があり、研究協力施設との協議の上、実験中止となった。そのため、研究実施期間を1年延長することとなった。現在も、協力施設との実験再開のための協議を行っているが、新型コロナウイルス感染状況の終息が見えず、再開の目途が立たない状況である。そのため、今年度はこれまでの研究成果の発信を行うこと,再開可能となれば最終段階の研究を可能な限り進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、最終段階の実験研究が予定通り進んでいない状況にある。現在も新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えない状況であり、最終段階の実験を予定通り進めることは難しい。そのため、今年度はこれまでの研究成果の発信を行うこと,再開可能となれば最終段階の研究を可能な限り進めていく。 最終実験の再開に向けた取り組みとしては、厚生労働省における最新の新型コロナウイルス感染対策指針を熟知し、徹底した感染予防対策をとり、研究対象者と研究者の安全を確保した上で遂行できるよう、協力施設を連携していく。
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Causes of Carryover |
令和3年度は、最終実験の被験者への報償費として計上していた分の使用が、新型コロナウイルス感染拡大に伴い急遽中止することとなった。今年度の最終残金については、最終実験の報償費または論文投稿にかかる費用として執行していく予定である。
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