2017 Fiscal Year Research-status Report
豪雨災害被災者支援の確立にむけた紀伊半島水害と丹波豪雨災害でのピアサポートの試み
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17K17411
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
福田 弘子 京都府立医科大学, 医学部, 助教 (40551247)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 豪雨災害 / メンタルヘルス / ピアサポート / 被災者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、国内各地で台風や急激な豪雨により大規模な洪水・土砂災害が発生している。豪雨災害では家屋の復旧作業が容易でなく、家財道具の廃棄や喪失感に伴う精神的ダメージが大きいといわれている。豪雨災害後の被災者を対象とした面接調査(平成26年度~平成28年度科研費若手研究B課題番号26861863の助成にて実施)において、被災から長期経過後に心理的な安定を保つ上で、自分の被災後の状況を理解している支援者や家族や友人、同じ被災者の存在が支えとなることが示唆され、被災者同士が体験を語り合える場の重要性が考えられた。 被災者同士の交流や支え合いを重視した支援として、自助グループや交流会、グループ療法という形での支援が実践報告されている。被災者への支援において、当事者同士の支え合いを意味するピアサポートの視点を持つことは、避難者が主体的に生活を立て直すことや社会的孤立から開放されるという点で、メンタルヘルス支援上有用であると考えられる。 本研究では、豪雨災害後の長期的なメンタルヘルス支援策の構築にむけて、豪雨災害被災者を対象としたピアサポートの効果を明らかにする。平成29年度は、国内における災害後のピアサポートの動向を把握し、運営方法やその課題についての知見を得た。研究フィールドと運営方法について精査し、研究計画について倫理審査委員会の承認後に実施・評価をすすめていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施にむけて必要となるピアサポートの運営方法やフィールドについて慎重な検討が必要であり時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
災害後のピアサポートの安全な提供方法を検討し、研究計画について倫理審査委員会の申請・承認後に実施をすすめていく。
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Causes of Carryover |
フィールドの選定、ピアサポートの運営方法に慎重な検討を要し、当初の予定より研究実施が遅れている。サポートの実施体制の確立に向けて、運営方法を精査するための費用(資料代、学会・研修会の参加費と交通費)として使用し、研究計画をすすめていく予定である。
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