2020 Fiscal Year Research-status Report
わが国の末梢静脈穿刺におけるウェアラブル静脈透過デバイスの有用性
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17K17414
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
巻野 雄介 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (10635410)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 末梢静脈穿刺 / ウェアラブル / 静脈透過装置 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ウェアラブル型静脈透過デバイスを用いた静脈穿刺の成功率をデバイスを用いない通常の穿刺方法と比較することを目的として、看護師の日常業務の中で、目視困難であると評価された静脈を持つ患者に対する採血および末梢静脈カテーテル留置で検証する計画であった。しかし新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療のひっ迫状況に鑑みて、研究計画の見直しを行い、看護師相互に行う採血で検証することに変更した。また比較するための測定指標として、唾液中のストレスマーカーを用いる計画であったが、感染拡大を引き起こす恐れがあるため、主観的な作業負荷を計測することが可能なNASA-TLXを用いることとした。今年度は、これら計画の見直しと倫理的配慮に関する手続きを進めるにとどまった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大による業務内容の変更に伴って、本研究へのエフォート率が大幅に減少した。また緊急事態宣言も発出され、医療がひっ迫する状況において、本研究の対象者である医療従事者へのリクルートを行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大が収束しない状況では、臨床現場の看護師のリクルートが困難であるという課題がある。今回は、所属機関と関係のある看護師を中心に対象看護師に協力依頼を行い、医療機関ではなく研究者の所属機関にて実験を行う。
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Causes of Carryover |
予定した実験で使用する予定だった医療用消耗品(注射針等)および研究協力者への謝金について、実験が実施できなかったため、そのまま翌年度に繰り越すこととなった。本年度は採血に必要な医療器具、衛生材料、データ管理のためのメモリ等、そして研究協力者への謝金に使用する計画である。
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