2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K17415
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
田中 佳子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (70550804)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シャント血流音 / 時間経過による変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、血液透析のシャント血流音とその狭窄度、その他の患者の動脈硬化の指標等の身体的要因との関連性を明らかにすることである。2017年度は、 聴診器付きマイクを試作して実際のシャント血流音を録音し、シャント血流音の周波数解析を行った。これにより、シャント血流音を正確に集音し録音できることがわかった。 現在、2017年度の対象者について2020年度時点でのシャント造設からの時間経過を年単位でグループ分けし、グループ間のシャント血流音の周波数特性を比較して、時間経過と周波数特性の関連を明らかにすることを目的とした研究に取り組んでいる。 2018年度からは試作した聴診器付きマイクを用い、シャントを造設して 3ヶ月以内の血液透析患者の1年目のシャント血流音、シャント血管の血管径、患者の動脈硬化の指標等の身体的要因についてデータ収集し解析した。2019年度は、2018年度にデータ収集を行った対象者について1年後のデータを収集し、解析・分析を行った。2020年度は、2018,2019年度に収集したデータを合わせて解析、分析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者の条件がシャントを造設して3ヶ月以内と、限定的であることからデータ収集に時間を要し、目標のデータ数に及んでいないかったことと、2019年度末からのCOVID-19の流行による影響のため、当初予定していたデータ収集ができなかった。そこで、2020年度は、2017年度の調査対象について、シャント造設後の時間経過によるシャント血流音の周波数特性の関連を明らかにするように、方向転換したため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度までに収集した内容について、分析・解析を進め、論文投稿する。また、現在投稿中の論文もあるため、査読結果を待ち研究内容の公表を準備している。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で調査が進まず、論文にまとめられなかったため、その経費が2020年度には発生しなかった。2021年度には、研究成果を2本の研究論文で公表予定であり、その経費が発生する予定である。
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