2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the employment needs of non-regular employment nurses
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17K17418
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
滝 恵津 聖徳大学, 看護学部, 講師 (70626001)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 非正規雇用看護師 / 多様な働き方 / 看護マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】非正規雇用看護師の就業上のニーズを明らかにするため、最終年度は関東1都6県の100床以上の病院に勤務する非正規看護師、正規看護師、所属長(師長)、看護部長に、郵送法による自記式質問紙調査を実施した。 【研究の成果】無作為に抽出した249施設に調査を依頼した結果、41施設より調査の許可を得た。調査票は全対象1580部を配布し、全体の回収数は847部(回収率53.6%)であった。対象者別の回収数(回収率)は、看護部長36名(92.3%)、所属長128名(73.6%)、正規看護師458名(46.9%)、非正規看護師225名(57.7%)であった。 非正規看護師のうち「子どもあり」は183名(81.3%)であり、非正規雇用を選択した理由は「家庭を優先した働き方を希望」が167名(74.2%)と最も多かった。看護部長が回答した非正規看護師の雇用理由は「人材の確保」が32名(91.4%)と最も多かった。非正規看護師の「昇給制度あり」は21名(58.3%)、「賞与の支給あり」は23名(67.6%)であった。非正規看護師の「給与に不満足」は152名(67.5%)であった。所属長のマネジメント15項目(業務の調整、サポート、正規看護師との関係性の調整、キャリア発達支援)を尋ねた結果、所属長および非正規看護師ともに「業務の調整」が最も得点が高く、「キャリア発達支援」の得点が最も低かった。今後も看護職を続ける意思のある非正規看護師196名のうち、今後希望する就業形態は96名(42.9%)が正規看護師を希望していた。非正規看護師の就業上のニーズとして「能力や経験に応じた給与」「キャリアを活かす働き方」等が挙げられた。多様な働き方の看護マネジメントとしては「非正規看護師の多様なニーズへの対応」「組織をひとつに動かす力」「能力考課の仕組み作り」等の課題が挙げられた。
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