2021 Fiscal Year Research-status Report
広域避難した高齢被災者に対する継続支援の実態と生活再建支援モデルの構築
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17K17423
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
河村 諒 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (70764083)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 広域避難 / 高齢被災者 / 継続支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで同様にA県被災者支援センターで個別支援が必要となるパーソナルサポート支援チーム会議、健康相談会に定期的に参加し、多職種と協議を重ね、被災者の実情の把握に努めてきた。 A県では広域避難者を震災当時から受け入れ、現在も継続した支援体制が確立していることからこれまでの取り組みの実践内容を取り纏めたテキストの一部を執筆することができた。また、公開連続オンラインセミナーにおいて継続支援の在り方というテーマで講師を担当した。A県の取り組みを全国的視野で、かつ継続的支援の視点で振り返り、到達点と課題について意見を重ねることができた。 今後も継続的支援は必要であり、それらを構成するためには看護職のみならず多職種との連携・協働はかかせないことから、その方略について引き続き検討していくことが求められる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、当初予定していた多職種との協議が十分には果たせない状況が続いていたが、徐々にインターネット環境が改善されてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、広域避難した高齢被災者に対して、看護職、多職種との連携・協働に必要な構成要素を抽出していく。そして、継続的に被災者と携わっているA県の支援者のみならず、近隣県や全国の支援者、関係者にも現在の取り組みを紹介し、示唆を得ることで支援モデルの構築を目指したい。
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Causes of Carryover |
論文投稿の英文校閲費、通信費など
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