2022 Fiscal Year Annual Research Report
Efforts to improve the ethical sensitivity of young nursing teachers through E-learning
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17K17429
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
吉野 拓未 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (50711917)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護倫理 / 看護教育 / e-learning |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、若手看護教員が臨地実習における倫理的な問題について教育を実践する際に困難を感じている場面を把握し、若手看護教員の倫理的感受性を向上するためのe-learningによる学習教材を構築することを目的とした研究である。臨床現場における倫理的なジレンマは、日常的に潜んでいる場合が多く、感受性が高くなければ存在自体に気づかない場合も多い。本研究の学術的な特色は、実習現場潜む倫理的ジレンマについて、若手看護教員が見逃しやすい場面や問題と感じていながらも対処方法がわからない場面を詳細に抽出し、検討することで、その場面に潜む倫理的ジレンマを明確にできる点である。研究は4段階まである。第2段階ではe-learning教材作成のために日本看護系大学協議会会員校の臨地実習に携わる看護教員を対象に、実習で感じている倫理的ジレンマについて、無記名自記式質問紙調査を実施した。その内容に関して、「看護教員が臨地実習で感じる倫理的ジレンマに関する実態調査」としてまとめ、2023年6月に開催される日本看護倫理学会第16回年次大会において、発表する。昨年度は、第3段階である、臨地実習で看護教員が遭遇する倫理的ジレンマに関する場面のe-learningを作成した。今年度は、作成に協力いただいたICT企業と、適宜修正・調整を行いながら、その運用を実施した。最終年度となったが、作成したe-learning教材はICT企業と契約を結んでおり、引き続き運用し、看護教員の倫理的感受性の向上に貢献していく。
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Research Products
(1 results)