2019 Fiscal Year Research-status Report
急性大動脈解離患者における安静降圧療法管理中の自律神経活動の評価指標の確立
Project/Area Number |
17K17431
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 康之輔 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50755642)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 急性大動脈解離 / 自律神経活動 / 心拍変動 / 血圧変動 / 安静降圧療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
安静降圧療法が必要なStandord B型急性大動脈解離患者において、急性炎症反応や疼痛の惹起により、自律神経活動のバランスは乱れ、血圧管理に影響をおよぼすと推測されるが、大動脈解離発症後の自律神経活動の変化はこれまで解明されていない。したがって、本研究の目的は、安静降圧療法管理となるStandord B型急性大動脈解離患者を対象に、自律神経活動の変化を経時的観点から明らかにすることである。対象とする疾患の特色から、入院時の状態により、インフォームドコンセントの実施が困難な場合を想定し、オプトアウトおよび状態安定後にインフォームドコンセントを行う方針で研究を継続してきた。当初予定された平成31年・令和元年度の実施プランでは、目標症例数20名の登録達成および解析実施・学会発表が計画されていた。実際には、当該年度で東北大学病院および東北医科薬科大学病院の他、仙台厚生病院での研究開始も可能となったが、研究協力者異動の影響があり、当該施設で症例登録までには至らなかった。しかし、2施設のみでも症例登録数は累計18名(目標症例数の90%)に達した。COVID-19が各方面に影響をおよぼしたため、計画通りには進まず、本研究課題は継続する方針となった。今後は、登録症例数の限界はあるものの、2施設での安静降圧療法の差異が自律神経活動におよぼす影響も検討できる予定である。なお、現在までに本研究に直接関連した有害事象は認められず、安全に試験を実施できている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
試験開始後から令和元年度末までの期間で、東北大学病院心臓血管外科および東北医科薬科大学病院心臓血管外科の2施設において、安静降圧療法治療の適応となったstanford B型急性大動脈解離症例の内、本研究に登録となった症例は累計18例であった。当初の計画では20例の登録を見込んでいたため、進捗はおおむね順調であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録数を増やすため、仙台厚生病院の協力を得る準備が整ったが、研究協力者の異動が重なり、登録はできていない現状がある。また、昨今のCOVID-19の影響もあり、各病院での登録が難しくなる状況に陥るかもしれない。その一方で、目標症例数までは残り2例のため、登録完遂できる可能性もある。仮に目標症例数まで達しない場合、本研究は探索的検討も兼ねていることから、登録した症例数で分析・評価を行うこととする。
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Causes of Carryover |
2019年度に発生したCOVID-19の各方面への影響により、当初の研究計画通りに進まず、次年度に持ち越す方針となった。次年度でも研究は継続するため、研究情報収集物品および学会参加に予算を充てる。
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