2017 Fiscal Year Research-status Report
高齢がんサバイバーによる若者へのがん予防教育推進モデルの開発
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17K17434
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
菊地 沙織 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (10758254)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢 / がんサバイバー / 社会的役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢がんサバイバーが若者に対するがん教育推進の一端を担い、がん予防を進めるという社会的役割を持って活躍するモデルを開発することである。本研究では、高齢がんサバイバーが社会的役割を担うことへのニーズを明らかにし、若者に対するがん教育を推進するために必要な要素と困難点を抽出した後にモデルを開発し、その実施・評価を行う。 29年度は、高齢がんサバイバーの社会的役割を担うことに対するニーズの明確化を図るため、A病院の外来化学療法センターに通院中で、条件(①65歳以上のがん患者(がんの種類は問わない)②言語的コミュニケーションが可能③Performance Status(PS)が0から2)を満たし、研究参加の同意が得られた者を対象に半構造化面接を実施した。得られたデータから逐語録を作成し、Berelsonの内容分析の手法を参考に質的記述的に分析を行っている。 さらに、文献検討により若年世代向けのがん教室開催のために必要な要素と困難点を可視化するため、若年世代向けのがん教室に関する既存の研究を精読し、モデル開発に必要な要素と困難点の可視化に取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
面接調査のための倫理審査受審、研究協力者の確保に時間を要したが、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度以降は、高齢がんサバイバーによる若者へのがん予防教育推進モデルの開発を行う。面接調査、文献検討の結果を踏まえ、高齢がんサバイバーによる若者へのがん予防教育推進モデルの構成要素を示し、モデルの原案を作成する。
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Causes of Carryover |
逐語録作成のための人件費として使用予定であったが、雇用者との予定が合わず、使用しなかった。
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