2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an education program for patients with type 2 diabetes utilizing the perceptiveness of and responsiveness to family support
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17K17438
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
堀口 智美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (40768826)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 家族サポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者が、家族サポートを肯定的に受け止め、応答する力である「家族サポート感取・対応力」を向上させるための教育プログラムを開発することを目的に、①実態調査、②教育プログラムの作成、について計画し取り組んだ。 2017年度は、①実態調査としてアンケート調査を行った。63名の有効回答を得、次のことが明らかになった。家族サポート感取・対応力とHbA1cの関係において、男性ではARRFとHbA1cに有意な負の相関があり、女性では有意な正の相関があった。また、家族サポート感取・対応力と関連要因との関係では、男性において家族サポート感取・対応力が有意に低かったのは、自覚症状がない、生活への支障がない、合併症がないと自覚している、大血管障害がない、親と同居している、就労しているという項目であった。女性において家族サポート感取・対応力が有意に高かったのはBMI基準範囲内、インスリンなどの注射薬の使用があるという項目であった。よって、家族サポート感取・対応力において、性別により異なる支援方法が必要であることが示唆された。 2018年度は、前年度の調査結果を「2型糖尿病患者の性別からみた家族サポート感取・対応力とHbA1cおよび関連要因との関係」として論文投稿を行い受理された。また、データ収集において女性のデータが少なかったため、新たに調査施設を追加し調査を2019年度まで継続して行った。その結果、173名(男性115名、女性58名)の協力を得ることができた。 2020から2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響により調査を施設に依頼することができない状況となった。また、新型コロナウイルス感染症の対応のために研究に取り組む時間をとることが困難となった。そのため、科研の延長申請を行った。2023年度は、これまで収集したデータを分析し、論文を執筆した。
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