2017 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞再発予防のための身体活動量指標の確立に向けたデーターベースの構築
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17K17442
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
潮 みゆき 九州大学, 医学研究院, 助教 (40622113)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 身体活動量 / 再発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は調査の実施向けて研究計画の内容を再検討した。特に使用する測定用具(下記1-3))について研究集団でプレテストを行い、使用可能性について検討した。身体活動量計と健康関連QOLについては再検討が必要であったため、文献レビューを行った。 1)身体活動量:小型で軽量の加速度計を使用する予定で対象患者でプレテストを行った。mRS2以上の身体的症状のある患者では測定精度が低下する可能性が示された。他のデバイスの使用や複数のデバイスを用いて測定することを検討している。また、質問紙調査の追加を検討すること、もしくは対象者を限定することも検討している。 2)内臓脂肪計:腹部のインピーダンスを計測できる内臓脂肪計を検討中。プレテストを予定している。非侵襲的な測定用具であるが、使用台数が限られているため効率的な使用方法を検討している。 3)健康関連QOL:身体活動量に影響する要因として健康関連QOL調査を予定している。脳卒中患者に特異的なHR-QOL尺度である質問紙SSQOL(Storke Specific QOL)のプレテストを行った。プレテストの結果、軽症脳梗塞患者では天井ー床効果がみられ、その他のHR-QOL調査票の使用を検討している。文献レビューの結果、NIH(National Institutes of Health)により開発されたNeuro-QOLの使用を検討中している。Neuro-QOLは健康への身体的、精神的、社会的影響を評価できる測定システム、標準化されたスコアリングシステムが使用可能であり、一般集団との得点比較が可能で、項目バンクの使用により天井-床効果が少ない。一方で日本語版が開発されていないことなどから使用可能か検討を行っている。
1-3)のとおり、当初の研究計画で予定していた各測定用具について、本研究対象者における信頼性と妥当性を再確認を行ったところ、測定用具の選定で再検討が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象集団でプレテストを行った結果、測定用具の再検討が必要であったため、実施が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
測定用具の検討に時間を要したが、今後は研究協力者のスーパーバイズを受けながら、現実的に実施可能な測定用具を選択していく。
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Causes of Carryover |
調査で使用する測定用具の再検討に時間を要し、測定用具の購入が次年度に延期となった。
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