2020 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞再発予防のための身体活動量指標の確立に向けたデーターベースの構築
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17K17442
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Research Institution | Fukuoka jogakuin Nursing College |
Principal Investigator |
潮 みゆき 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (40622113)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は2018~2019年度に登録した参加者のベースラインデータに続いて、1年後の追跡データを収集する計画であったが、Covid19の感染症流行により、研究調査施設への立ち入りが不可能となったことから調査実施ができなかった。現在までに当初の計画していた参加登録者数に達していなかったため、2020年度は新規登録者の募集も行う予定であったが、参加登録者の拡大も困難であった。これまでに54名の対象のベースラインデータ(歩数計による身体活動量調査、QOL、臨床検査データ)を収集し、分析しているが、このような状況から、その後の縦断データは取れていない状況にである。夏には感染症流行による影響を鑑みて研究計画を変更し、質問紙票による身体活動量のデータ収集を検討し、研究協力施設との協議を続けたが、感染症による日常生活活動や身体活動量への影響が大きく考えられたことや、年間をとおして研究施設への立ち入り制限が続いたことから、質問紙でも身体活動データを収集することが困難だった。 結果として、2020年度は調査の実施ができなかったため、これまでの収集データ結果を参加者へ送付するなどのデータ整理を行った。また、脳卒中患者の身体活動に関する文献や最新のシステマティックレビューの知見を整理した。今回の調査結果からは、再発予防のための身体活動量基準の推定をすることが難しいが、海外研究者の共同研究では、再発予防のための身体活動の推奨設定のためのシステマティックレビューが進んでいる。今後はこの研究の動向をみながら、本研究の54名の身体活動量結果についての考察を深めていく。文献から脳梗塞の重症度別の身体活動の実態や課題を明らかにし、今後の看護介入の方針について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は参加者のベースラインデータに続く1年後の身体活動量データを収集する計画であったが、Covid19の感染症流行により、研究調査施設への立ち入りが不可能となった。予期せぬ状況で研究計画の変更を検討したが、代替案の質問紙調査による調査でも研究協力施設の承諾が得られず実施不可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も感染症による外来への立ち入り制限が続いている。ベースラインデータに続く縦断データの収集は当初の予定であった調査時期を大きく過ぎてしまった。また感染症による日常生活様式の変更が身体活動量へ大きく影響することから、研究計画だけでなく、研究目的の変更、縮小を余儀なくされている状況にある。感染症の動向を見ながら質問紙調査実施を検討すること、あるいは本研究データも含め、脳卒中患者の身体活動量に関するシステマティックレビューへを同時に進めていくことを検討している。
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Causes of Carryover |
感染症流行による調査の中止、測定機器の購入中止のため、使用予定額が大幅に縮小された。今後感染症による調査の影響をみながら、実行可能な計画を実施していく予定のため、調査費用や機器の購入費用を次年度へ移行した。
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