2022 Fiscal Year Annual Research Report
Socioeconomic status and body dissatisfaction among pregnant Japanese
Project/Area Number |
17K17469
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
土屋 さやか 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (50757044)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 助産学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度から引き続き、日本人妊婦の体格不満に関する分析を進め、論文作成を行い、欧文誌に論文投稿を行った。ただ、残念ながら、論文の受理には至らなかった。本分析の主な結果は、2022年9月に開催された第63回日本母性衛生学会学術集会で、「ローリスク妊婦の妊娠中期・後期の体格不満の変化―シルエット図を用いた縦断調査―」として成果発表を行っている。本分析結果は、研究期間終了後も論文発表に向けて、論文の修正を進めていく予定である。 【研究期間全体を通じた研究成果について】 本研究開始当初は、妊婦の社会経済的指標と栄養状態の指標である妊娠中体重増加量などに着目したが、統計的に有意な結果は得られなかった。そのため、研究期間の後半は妊婦の体格不満と栄養状態の指標である妊娠中体重増加量に着目して分析を進めた。研究期間全体の研究成果としては、社会経済的背景を持つ妊婦の栄養状態を調査する場合には、妊娠中体重増加量だけではなく個々の食事状況や栄養素など詳細な栄養状態を検討する必要があることが示唆された。一方で、本研究では、日本人女性に妊娠中も体格不満がみられることが客観的データを示して明らかになり、妊娠中期の体格不満は妊娠中の体重増加量の抑制に影響を与えている可能性があることが明らかになった。本研究結果は、日本で特徴的にみられる新生児の平均出生体重の減少の問題を解決するための一助となることが期待される。
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