2019 Fiscal Year Research-status Report
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17K17474
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
坂本 希世 宮城大学, 看護学群(部), 助教 (70723980)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シングルマザー / アイデンティティ / 育児支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、シングルマザーの親アイデンティティモデルを開発することである。モデルの開発によって、シングルマザーの親アイデンティティの構造とそれに影響を及ぼす要因が明示され、彼女たちへの多面的な理解の促進ならびに、より効果的な支援方法の考察が可能となる。 2019年度は、主に①概念分析とインタビュー調査の分析結果の統合、②質問紙調査に向けた概念枠組みの作成、③シングルマザーの親アイデンティティに関する自己記入式質問紙の作成を行った。 ①概念分析とインタビュー調査の分析結果の統合においては、それぞれの分析によって抽出されたカテゴリー・サブカテゴリー・コードを比較した。その過程では、データから乖離しないよう何度も文献やインタビューデータを行き来するとともに、必要に応じて概念分析とインタビューデータの再分析も行った。さらに、助産学領域の研究者とディスカッションを繰り返すことで精度を高めていった。 ②質問紙調査に向けた概念枠組みは、概念分析において抽出された影響要因と、国内外の先行研究から導かれた関連要因をふまえて作成した。他領域の研究者からもスーパーバイズを受けながら、説明力の高いモデル構築につながるようつとめた。 ③シングルマザーの親アイデンティティに関する自己記入式質問紙は、①および②の結果をもとに質問項目を作成した。先行研究、概念分析、インタビュー調査によって得られた知見を過不足なく表現できるよう、助産学領域の研究者や研究協力者の意見を反映させながら進めていった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画以上に質問紙作成に時間を要したため、2019年度中の調査開始に至らなかった。よって、現在までの進捗をやや遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
作成した質問紙を用いてプレテストを実施し、適宜修正を加えた後に本調査を開始する。
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Causes of Carryover |
2019年度は、国内外の文献複写や書籍の購入、関連学会参加や打ち合わせに伴う旅費として使用させていただいた。 今後は、質問紙調査の実施やデータ分析にかかる費用として、引き続き計画的かつ有効に使用させていただく予定である。
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