2019 Fiscal Year Research-status Report
妊娠糖尿病(GDM)妊婦における食事療法の適応状態に関する評価尺度の開発
Project/Area Number |
17K17476
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
天谷 まり子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (10743429)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 妊娠糖尿病(GDM) / 食事療法 / 食生活 / 看護 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、妊娠糖尿病妊婦にむけた「食事療法の生活への適応状態を測定する尺度」の開発と、その信頼性・妥当性の検討を行うことを目的とする。 令和1年度は、質問紙(尺度原案)を作成し、研究対象者への自記式質問紙調査を開始した。 質問紙作成については、国内外における25文献を用いて構成概念を明確にした。「妊娠糖尿病妊婦の食生活」は、5つの概念【生活の中で食事療法を実践する】【心の健康を保つ】【家族の協力や社会の理解の中で食事療法を行う】【胎児の健康を守る】【将来の自分自身の健康を守る】で構成された。アイテムプールを作成後、質問項目案53項目に集約した。質問項目作成の過程において、妊娠糖尿病妊婦のケアや治療に関わったことのある医療専門職者10名(助産師6名、看護師1名、医師1名、管理栄養士2名)から協力を得て、内容妥当性・表面妥当性の検討を行った。さらに、質問の日本語表現における適切さやわかりやすさについて、日本語研究を専門とする有識者よりスーパーバイズをいただいた。以上の結果をもとに研究者間で協議し、最終的に44項目の質問項目を決定した。 新潟大学倫理審査委員会の承認を得た後、2020年1月から外来通院中の妊娠糖尿病妊婦にむけた調査を開始した。今後は、調査を継続し、データがサンプルサイズを満たした段階で統計解析に移行し、尺度項目の決定及びその信頼性・妥当性の検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問項目の作成において、内容妥当性・表面妥当性の検討を丁寧に行ったことにより時間を要した。 調査開始後は、調査を行う医療機関において新型コロナウィルス感染拡大の影響が生じており、予測より少ないデータの回収状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、サンプルサイズを満たすまでデータ収集を継続する。また、社会情勢や医療機関の状況を鑑み、可能な状況であれば調査施設を増やすなどの研究体制の変更も考慮しながら調査を行っていく。 データの解析後は、研究成果をまとめテーマに関連する学会誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
調査用紙の配布・回収に関わる郵送代(約20万円)、学術集会参加における諸経費(約10万円)、投稿論文における英文校正費(約70万円)を使用する見込みである。
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