2020 Fiscal Year Research-status Report
妊娠糖尿病(GDM)妊婦における食事療法の適応状態に関する評価尺度の開発
Project/Area Number |
17K17476
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
天谷 まり子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (10743429)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 妊娠糖尿病 / GDM / 食事療法 / 食生活 / 看護 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、妊娠糖尿病(Gestational diabetes mellitus:GDM)における「食事療法への適応状態を評価できる尺度」を開発することである。 2019年度は、質問紙(尺度原案)を作成し、研究対象者への自記式質問紙調査を開始した。研究対象者は、調査時に妊娠糖尿病と診断され食事療法を実施している妊婦とした。研究協力施設の外来において対象者に調査用紙を手渡し、自由意思のもと調査への参加を募った。 2020年度は、前年度に開始した自記式質問紙調査を続行し、データ収集に終始した。 当該年度の調査では、研究協力施設を6つに増やした。しかし、予想に反して妊娠糖尿病の妊婦が少なく、それに伴いデータの回収が進まなかった。そのため、手渡しによる調査に加え、Web上でのオンライン調査を行った。Web上でのオンライン調査は、外部業者に委託した。オンライン調査における調査内容は、手渡しによる調査と同じ質問項目で行った。新潟大学倫理審査委員会の承認を得た後、2021年3月よりWeb上でのオンライン調査を開始した。 その後、この研究におけるデータ収集は目標サンプル数に達したため、2021年4月に全ての調査を終了した。 今後は、回収したデータの統計解析を行う。尺度の妥当性を高めるため、統計解析のみの評価とせず、妊娠糖尿病に関する専門職者の意見などを含めて見極め、尺度項目を決定することとし、その信頼性・妥当性の検討につとめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
手渡しによる調査において対象者が予想外に少なく、それに伴いデータの回収が進まず統計学的分析が難しい状況であった。よって、Web上でのオンライン調査を追加したことにより、研究計画に変更が生じた。そのため、倫理委員会への研究計画変更の申請等に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したデータを基に分析を行う。結果においては、尺度の妥当性を高めるため研究協力者に意見を求め、最終的な尺度項目を決定する。 研究の最終年である今年度は、尺度開発の結果をまとめ研究の成果とし、学術集会での発表及び論文での公表を行う。
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Causes of Carryover |
本年度予定していた学会発表及び投稿論文が実施できなかった。そのため、学会抄録や論文における校正費等の諸経費が次年度使用額として生じた。次年度には、研究成果の学会発表及び論文投稿を実施する。
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