2018 Fiscal Year Research-status Report
産後耐糖能が正常化した妊娠糖尿病既往女性への病診連携を活用した産後支援体制の確立
Project/Area Number |
17K17478
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山田 加奈子 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (90583740)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 妊娠糖尿病 / 産褥期 / 耐糖能検査 / 産後フォローアップ体制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産後耐糖能が正常化した妊娠糖尿病(以下、GDM)既往女性の産後の体制を確立するたの研究である。しかし、産後の耐糖能検査の受検率は低く、未受検が大きな問題でもある。前年度の調査結果も踏まえて、高次医療機関のGDM既往女性の耐糖能受検の実態を明らかにすることを目的に調査を行った。 対象施設は、周産期医療センターもしくは総合病院を便宜的に抽出し、産科婦人科ガイドライン2017にそった妊娠期のGDM診断および産後の耐糖能検査を実施している施設とした。内訳は、大阪府の3施設と福岡県の1施設、栃木県の1施設の計4施設である。対象者は、産後12週までに耐糖能検査を実施したGDM既往女性および実施しなかったGDM既往女性を対象とした。 研究方法は後方視的観察研究で、施設の研究同意を得た後に臨床情報をカルテより取得し分析している。現在、2施設の臨床情報をカルテより収集したが、他2施設で調査を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
産後耐糖能が正常化したGDM既往女性の産後の体制を確立するため、当初の計画を一部変更し、高次医療機関のGDM既往女性の耐糖能受検の実態を明らかにすることを目的に調査している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、引き続き高次医療機関のGDM既往女性の耐糖能受検の実態を明らかにすることを目的に臨床情報をカルテから収集し、分析する。その後は今回の調査結果を踏まえ、産後の耐糖能検査を受検した女性と受検しなかった女性の身体的、社会的、心理的特徴を明らかにするために、前向きコホート研究を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
予定の使用額に差が生じた理由として、本年度の調査状況は情報収集の途中であること、仕事のため研究結果を発表するための学会に参加できなかったことが考えられる。差額も含めて使用額は当初の予定通り、研究計画に沿って使用予定である。
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