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2018 Fiscal Year Research-status Report

生体肝移植後の思春期のこどものセルフケア能力拡大のための看護実践ガイドライン開発

Research Project

Project/Area Number 17K17479
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

武内 紗千  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (40632469)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords思春期 / 肝移植 / セルフケア
Outline of Annual Research Achievements

本研究の最終目標は、生体肝移植後の思春期のこどものセルフケア能力拡大のための看護実践ガイドライン開発である。平成30年度は、平成29年度より開始しているPhaseⅠ:インタビュー調査の中間評価と見直し、PhaseⅡ以降の計画の見直し、知見の収集を行った。
具体的内容は以下の通り。
【PhaseⅠ:インタビュー調査の中間評価と見直し】と【PhaseⅡ以降の計画の見直し】: 1例目のインタビューデータ(平成29年度実施)の分析とインタビュー方法を再考したものに対してコンサルテーションを受けた結果、学習と方法の見直しが必要なことが分かり、そこから始めた。その結果、インタビューデータから、肝移植後の思春期のこどもが行っているセルフケアや看護実践、課題に関する、具体的かつ包括的なデータを取り出せると考えた。また、インタビュー対象を国内で臓器移植を中核的に行っている複数施設(5施設程度予定)の移植コーディネーター及び必要時他医療職者とし、同意が得られた方々にメンバーチェッキングをして頂くことで、今ある臨床状況をできる限り網羅した妥当性の高い結果を得られると考えた。以上より、当初実施計画では、PhaseⅠは単施設においてガイドライン原案作成に必要なデータ収集をし、PhaseⅡにおいて多方面の専門家からコンサルテーションを受けてガイドライン案を作成する計画にしていたが、PhaseⅠにPhaseⅡの目的も含められると判断した。これらの検討結果を再度コンサルタントに説明し、次のインタビューへ進める状況を整えた。平成30年度は、2例目以降の対象者に内諾を得る手続きに入るところで終了した。
【知見の収集】:国内外の学会参加を行い、臓器移植、思春期のこどもへの介入、ガイドライン活用の実際と課題、研究方法に関する、国内外の最新の知見を発表や意見交換から得た。それらを研究の遂行に反映させた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初実施計画では、平成30年度は、ガイドライン案作成まで行う予定であった。しかしながら、1例目のインタビューデータ(平成29年度実施)の分析と方法を再考したものに対してコンサルテーションを受けた結果、学習と方法の見直しが必要なことが分かった。緻密な研究の遂行のために、学習(文献や学会、研究会での学習)と方法の見直しに時間をかけた。現時点では、1例のインタビューデータとその分析結果、次Phase以降の計画までが研究成果である。本テーマに関する先行研究について、個別の事例報告はあるものの、統合された研究成果として発表されたものがないという点で学術的価値のある成果を出す過程にあると考えているが、上述の通り、当初実施計画より遅れているため、「(3)やや遅れている。」とした。

Strategy for Future Research Activity

平成31年度は、本科研の最終目標へと到達できるように、以下の年次計画で遂行する。

平成31年4月から平成31年8月:現在遂行中のインタビュー調査について、データ収集と分析を交互に行う。最終的な分析結果に対して、メンバーチェッキングとコンサルテーションを受ける。
平成31年9月から平成31年11月:上記の結果と先行研究から得た知見を統合させて、ガイドライン案の作成を行う。ガイドライン案作成までの過程と結果を研究成果として公開するために、論文執筆ならびに学会発表の申請をすすめる。研究成果公開で得られていくガイドライン案に対するコメントも、個人情報に十分に留意しながら、以下に続くガイドライン案の再構築に反映させていくようにする。
平成31年12月から平成32年3月:ガイドライン案の試行および評価、再構築を行う。
通年:文献や学会、研究会での学習や意見交換を行い、研究の遂行に反映させる。

Causes of Carryover

1例目のインタビューデータ(平成29年度実施)の分析と方法を再考したものに対してコンサルテーションを受けた結果、学習と方法の見直しが必要なことが分かった。緻密な研究の遂行のために、学習と方法の見直しに時間をかけたことから、2例目以降のインタビュー調査にかかる研究費の使用を次年度に繰越したため。

今後の使用計画は、以下の通り。
(1)現在遂行中のインタビュー調査を行うために、インタビュー調査に出向く旅費、インタビュー内容を研究データとするための逐語録を作成する委託費、研究対象者への謝品の購入費、コンサルテーションにかかる旅費や謝金に使用する。(2)ガイドライン案作成までの過程と結果を研究成果として公開するために、英文校正料;論文と学会発表、学会誌投稿料、学会登録料に使用する。(3)ガイドライン案の試行および評価、再構築を行うために、調査に出向く旅費、インタビュー内容を研究データとするための逐語録を作成する委託費、研究対象者への謝品の購入費、文献購入費、コンサルテーションにかかる旅費や謝金に使用する。(4)研究の遂行に必要な学習と知見の収集のために、文献購入費、学会参加費、学会参加にかかる旅費に使用する。

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Published: 2019-12-27  

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