2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of eBook to strengthen preventive care for complications of pregnancy in Tanzania
Project/Area Number |
17K17486
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
新福 洋子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (00633421)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 助産学 / ICT / 妊娠期教育 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、先行研究課題で作成した教材を電子化するため、タンザニアの研究協力者との会合を行い、現地助産師のニーズに合う形を探索し、タンザニアでのスマートフォン普及に伴いアプリ用にコンテンツをまとめた。 2018年度は、前年度に作成したコンテンツで助産師向けの教育アプリを作成した。そのアプリがタンザニアで機能することをタンザニアで確認した。WHOガイドラインをイラストや動画によってわかりやすく伝え、実際にケアに用いる時の「How to」を示したアプリは非常に喜ばれ、活用した評価研究の協力を約束した。 2019年度は、現地調整を行い、共同研究者と現地での研究遂行ができる様に準備した。2月に実証研究のデータ収集がスタートでき、アプリ導入とプレテストを終え、妊婦に対するベースライン調査としての出口調査を遂行した。導入後1ヶ月間のアプリの使用率は継続して高く、アプリ使用者と研究チームがアプリ上でコミュニケーションを行うことで遠隔でのディスカッションが進むことを確認ができた。 2019度末、新型コロナ感染症の拡大があり、中断したアウトカム調査のデータ収集を実行し、データの分析、論文作成に時間が必要であるため、研究期間の延長を行った。タンザニアにおける第一波の収束後はデータ収集の許可が降りたが、日本から研究者が渡航することは不可能であったため、現地の研究協力者にデータ収集を実施してもらった。遠隔による会議やコミュニケーションのツールの発達もあり、スムーズに遂行することができた。 論文は2020年度査読中であったものが採択され、出版に至った。データ収集した新しいデータによる論文は、1本が投稿中であり、もう1本を執筆中である。2つ招待講演の依頼があり、JANS40ではチームサイエンスと学際的研究に焦点を当て、国際遠隔医療学会では助産師への教育効果のパイロットスタディを主題に発表した。
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