2022 Fiscal Year Annual Research Report
The process of building a transition support system for children with congenital heart disease and verification of the effects of the support
Project/Area Number |
17K17494
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
本田 真也 関西国際大学, 保健医療学部, 講師 (70619692)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心臓疾患-先天性 / 小児医療から成人医療への移行 / 外来看護 / 小児看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性心疾患の子どもとその家族への成人移行支援体制の構築過程を可視化するとともに、支援による子どもとその家族への効果を検証することを目的として、小児専門病院1施設においてアクションリサーチの手法を用いて研究を行った。 COVID-19の感染拡大や研究フィールドの状況の変化から、前年度より、先天性心疾患の子どもと家族への幼児期からの段階的な移行支援を継続するための教材の作成、それらの教材を研究フィールドの看護師が活用するためのガイドの作成という新たなアクションを追加し、今年度はそれを継続した。教材やガイド(以下、ツール)の内容についての提案とコアメンバーである看護師との検討、修正を繰り返すことで最終的なツールの完成に至ったことで、移行支援体制の構築につなげた。これらのツールを活用して移行支援を行うことによる子どもと家族への効果の検証、看護師への影響の検証については課題として残った。 研究期間全体では、研究フィールドにおける現状調査を行い、すでに研究フィールドにおいて行われている移行支援を言語化し、今後、本研究で進める移行支援の方向性を実践者とともに確認した。次に、先のステップで明らかにした研究フィールドにおける移行支援について、先行文献で示されている枠組みを活用しながらその内容を統合し、次のアクションで実践者が活用していくための移行支援ケアマップとして整理した。同時に支援に必要となるツールも整備し、移行支援の実施と継続が可能な体制の構築につなげた。そして、そのケアマップをもとに幼児期、学童期、思春期にある子どもとその家族へそれぞれの段階に応じた支援を行うことで、子どもと家族におけるいくつかの変化を明らかにした。
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