2019 Fiscal Year Research-status Report
血液透析受療中の高齢者の通院の実態と通院継続支援マニュアルの作成
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17K17499
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
松井 瞳 (森田瞳) 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (30569570)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 血液透析 / 高齢者 / 主介護者 / ニーズ / 介護負担 / 通院支援 / 在宅療養支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、血液透析受療中の要支援・要介護高齢者(以下、HD高齢者)の主介護者における介護負担の要因と支援ニーズ、高齢者の血液透析や身体・認知機能の実態を明らかにすることを目的に、12施設135名の血液透析を受療する要介護・要支援高齢者の主介護者を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施した。アンケートの調査項目は、2000年の介護保険制度制定以降の日本国内の先行レビューをもとに選択した。主介護者の属性、HD高齢者の特性、血液透析・通院の状況、血液透析のための通院のニーズ、日常生活上のニーズの5つのカテゴリーである。主介護者の属性は、年齢、性別、HD高齢者との関係の3項目である。 HD高齢者の特性は、年齢、性別、原疾患、要介護度、世帯構成、DASC21合計点の6項目である。血液透析・通院の状況は、1回の透析時間、1週間の透析回数、通算透析年数、通院時間(片道)、通院時の主な運転手、1か月あたりの透析の通院にかかる交通費の7項目である。血液透析通院上のニーズ8項目と日常生活上のニーズ10項目は、血液透析受療中の要支援・要介護高齢者、現在介護を実施中の家族、透析ケアに従事している慢性疾患看護専門看護師、老年看護学の専門家からの意見をもとに作成した。 調査にあたり、信州大学医倫理委員会の承認を得た(承認番号:4079). 介護負担を問う質問項目4件法から、高度・軽度群に分け,多重ロジスティック回帰分析にて介護負担の要因と支援ニーズを検討した.この結果については、現在も分析途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、年度の計画通り、研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
第65回日本透析医学会学術集会で発表予定である(6月、大阪、査読承認済)。また現在、論文作成中である。同時に、分析段階でもある。
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Causes of Carryover |
4年目は英語論文の投稿を何本か出す予定であるため、英語校正などに費用が掛かることを想定し、予算を次年度に回した。
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Research Products
(1 results)