2020 Fiscal Year Research-status Report
訪問支援のための、統合失調症に対する認知行動療法の開発及び効果検証
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17K17510
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
木戸 芳史 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70610319)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 精神看護学 / 幻覚・妄想に対する認知行動技法 / 精神科訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、2019年度までに開発を進め、既に完成していた第1版の「幻覚・妄想のための認知行動技法マニュアル」を用いた介入を実施し、データ分析を行う計画でスタートしていた。しかし、2020年2月に介入者のトレーニングが終了し、対象者のリクルートを始めたところで新型コロナウイルス感染拡大の局面に入ってしまった。研究者の所属機関から感染拡大地域への移動が制限されたこともあり、全ての研究プロセスを一時中止した。また、感染拡大がひと段落していた2020年の夏頃にリクルートを再開したが、再び当該地域での感染拡大の様相を呈したため再び中止することになった。以降、2020年度内にリクルート及び介入を再開することはできなかった。当初予定していた2020年度の計画達成は非常に難しく、また本研究課題は最終年度であったため、補助期間の延長を申請し受理された。 本研究は、大阪府内での介入を計画して準備を進めていたが、大都市圏での感染拡大状況は今後も予測が難しく、今後も不安定な状況が予想されるため、大都市圏外での介入を検討し、新たな研究協力先との交渉を始めた。その結果、宮崎大学を中心として関連する数カ所の訪問看護ステーションでの研究協力を得ることができた。2021年度にスムーズにリクルートと介入が開始できるように、その準備として宮崎県内の研究協力先に対して、オンラインによるマニュアルの説明及び評価方法の説明を行った。並行して倫理審査の修正申請を終え、宮崎県内での対象者リクルートを開始しており、2021年度内にデータ収集と分析が実施できる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述の通り、当該年度は介入(パイロット研究)を実施し、データ分析を行う計画でスタートしていた。2020年2月頃に介入者のトレーニングが終了し、対象者のリクルートを始めたところで新型コロナウイルス感染拡大の局面に入ってしまったため、全てのプロセスを一時中止した。感染拡大がひと段落していた夏頃にリクルートを再開したが、再び感染拡大の様相を呈したため、再び中止した。以降、2020年度内に再開することはできなかった。2020年度の計画は達成が非常に難しく、また本研究課題は最終年度であったため、補助期間の延長を申請し受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
補助期間の延長が認可されたものの、依然として新型コロナウイルスの感染拡大は収束する気配がない。当初、パイロット研究は大阪府内で実施予定であったが、当該地域は大都市圏であり、今後も研究の実施には困難が予想される。そのため、新たに大都市圏外である地域での介入を検討した。その結果、宮崎大学の研究者に研究協力者として加わっていただき、関連する宮崎県内の数カ所の訪問看護ステーションでの介入ができることになった。 上記によって、2021年度は大阪府内での介入は状況をみて実施するとともに、並行して宮崎市での介入を中心に行っていくことにする。既に、倫理審査の修正申請を終え、宮崎県内でのリクルートを開始しており、年度内にデータ収集と分析が実施できる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により、研究計画の中止を余儀なくされたため、予算の執行ができなかったのが理由である。 2021年度は、前述の通り計画を一部変更し、2020年度と同様の予算執行を計画している。
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