2019 Fiscal Year Research-status Report
高血圧とうつ状態の併存に影響を与える生活習慣に関連した危険因子・予防因子の探索
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17K17511
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 晴佳 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90756925)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者うつ / 高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
高血圧とうつ状態が併存する場合、高血圧のみ、うつ状態のみと比較して死亡率が高くなるため、予防や早期発見が重要である。本研究は、高血圧とうつ状態が併存している者の割合を明らかにし、高血圧とうつ状態の併存に影響を与えている食品摂取や運動などの生活習慣に関連した危険因子および予防因子を明らかにすることを目的として行った。 本研究は、大阪大学の倫理委員会の承認を得て、平成30年8月より調査を開始した。通所介護施設を利用する高齢者を対象に、質問紙調査と施設で測定している血圧データや介護度などの基礎情報の収集を行った。 調査は縦断的に行い、初回、半年、1年後に質問紙調査にて精神症状を評価する。調査項目の内容は、基本情報として、年齢、性別、教育歴、生活状況、生活習慣、手段的日常生活能力、身体活動量、ソーシャルサポートの状況、自覚的ストレス、睡眠の質、抑うつ気分などを調査した。また、血圧に関しては、施設で測定しているデータを収集する。開始時からの1年間の血圧データや介護度などの基本的な情報を収集する。 計5か所の通所介護施設に協力頂き、調査を実施した。初回調査は、約160名の高齢者が参加し、2回目(半年後)、3回目(1年後)の調査もすべての施設で完了した。初回時の調査結果で国際学会への発表を行った。今後は、データ整理と分析を行い、学会発表および論文投稿の準備を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者の人数を確保するために、対象施設を新たに依頼したため、半年遅れてスタートした施設があり、その施設の調査が2020年度の3月となった。そのため、最終的なデータ整理と分析が、予定より半年ほど遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、研究員を雇用してデータの整理を早急に行うとともに、分析を実施して論文投稿していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究対象者の人数を確保するため、半年遅れで協力施設を追加したため、最終調査が最終年度末となった。そのためデータ入力やデータ整理、最終的な論文執筆に遅れが生じ、繰り越し申請を行うこととなった。 今後の使用計画としては、データ入力や整理をおこなうための研究員の雇用費と論文執筆にかかる英文校正や投稿費用、学会発表のための旅費に使用する予定である。
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