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2017 Fiscal Year Research-status Report

特別養護老人ホームで暮らす認知症高齢者の日常生活で抱く自己を価値づける意識の構造

Research Project

Project/Area Number 17K17512
Research InstitutionKobe City College of Nursing

Principal Investigator

秋定 真有  神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (20738546)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords認知症 / 特別養護老人ホーム
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、人生の統合を支える看護援助モデルの構築に向けて、特別養護老人ホーム(以下、特養)で暮らす認知症高齢者の日常生活で抱く自己を価値づける意識の構造を明らかにすることである。
平成29年度は、①文献検討、研究方法の洗練化、②インタビューガイドの作成、③研究者所属施設の研究倫理委員会の申請を行った。
①の文献検討においては、研究テーマの明確化を行った。具体的には、老年期を生きる高齢者は、人生の統合に向かって最期まで自分らしく生きるために、生活する場や自分を取り囲む人との関係の中で、自らの生と死について考え、生きる意味を探し、生きる支えを持ちながら生きていることが明らかとなった。すなわち、高齢者が人生の統合に向かって最期まで自分らしく生きることを援助するためには、高齢者が生きる支えとしているものを踏まえた援助が必要であることが考えられた。高齢者の生きる支えとなるものは、高齢者が長い人生の中で培った人間関係が基盤となっている。一方で、帰る家がない高齢者は生きる意味が見いだせずにいることが指摘されている。したがって、住み慣れた在宅や老健で自宅に帰る目標をもって生活している高齢者とは異なる、終の棲家とされる特養で暮らす高齢者は、特養という生活の場で自分らしく生きるようとする上で、生きる意味を見出すために、何を支えに生きているのか明らかにする必要があることが示された。
また、特養の元施設長1名と看護職2名から研究方法に必要な要素の助言を得ることにより、研究方法の洗練化を行った。
②のインタビューガイドは、高齢者を取り巻く環境や人々との関係性、過去・現在・未来の生活に対する思い等により構成した。現在、③研究者所属施設の研究倫理審査委員会に申請している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度は、プレインタビューの実施までを予定していたが、研究の準備として文献検討および研究方法の洗練化に時間を要した。特養のトップマネージャーである元施設長および特養看護職より助言を得ることで、研究方法の見直しと洗練化を行うことができた。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、インタビューによるデータ収集、および質的データの分析を行う予定である。

Causes of Carryover

次年度は、インタビューによるデータ収集実施時の交通費、逐語録作成に関する研究補助者の謝金支出にかかる経費として支出する予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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