2018 Fiscal Year Research-status Report
特別養護老人ホームで暮らす認知症高齢者の日常生活で抱く自己を価値づける意識の構造
Project/Area Number |
17K17512
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
秋定 真有 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (20738546)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者看護 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人生の統合を支える看護援助モデルの構築に向けて、特別養護老人ホームで暮らす認知症高齢者の日常生活で抱く自己を価値づける意識の構造を明らかにすることである。 平成30年度は、主に①研究者所属機関の倫理委員会への申請、②研究協力施設、研究参加者の選定と依頼、③インタビューによるデータ収集の3点を行った。 ①の研究者所属施設の倫理委員会への申請については、審査を受け、研究実施の承認を得た。②については、研究協力施設への依頼を行った後、施設の看護職より紹介を受けた5名の認知症とともに生きる高齢者への研究参加依頼を行い、同意を得たのち、昨年度作成したインタビューガイドをもとにインタビューによるデータ収集を進めた。研究参加者は、認知症とともに生きる高齢者であり長時間のインタビューによる体調への影響や1度のインタビューでは十分に語りを引き出すことが困難であったことから、施設の看護職に意見をいただきながら、30分~40分程度のインタビューを1人につき2~3回実施した。現在、老年看護学分野研究者によるスーパーバイズをうけながら分析を進めている段階である。現在の分析結果の一部として、特養で暮らす認知症高齢者は日常生活の中で、ここがわが家ではないことを感じながらも、心地よく過ごせる環境に居心地の良さを感じていること、わが家に帰ることは難しいと感じながらも心に残る故郷に懐かしさや誇りを感じていることなどが明らかとなっている。今後も、特養で暮らす認知症高齢者特有の自己を価値づける思いを明らかにすることを目的に分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究参加者の選定等に時間を要したことなどから、当初の計画よりもやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終目的は、人生の統合を支える看護援助モデルの構築に向けて、特養で暮らす認知症高齢者の日常生活で抱く自己を価値づける意識の構造を明らかにすることとしているが、特養で暮らす認知症高齢者の日常生活でどのように自己を価値づけているのかの内容を明らかにすることを最終目標として研究を進める。
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Causes of Carryover |
研究が当初よりも遅れているため。次年度は、高齢者ケア施設に所属する老人看護専門看護師などの高齢者ケア施設看護職へヒアリング調査を行う予定である。また、研究成果の公表等を行っていく予定であることから、そのための旅費等に使用する予定である。
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