2017 Fiscal Year Research-status Report
認知症家族支援を推進する効果的な訪問看護とレスパイトケア施設間連携の検討
Project/Area Number |
17K17514
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
高橋 芙沙子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (40780482)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 認知症 / 家族支援 / 在宅施設間連携 / 看護師連携 / レスパイトケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在宅療養を行っている認知症高齢者を支援する訪問看護ステーションと、ショートステイや認知症対応型通所介護により、家族介護者にレスパイトケアを提供する介護施設間での看護師連携の現状と、互いに必要とする情報や連携上の課題を明確化し、効果的な施設間連携を検討することを目的としている。本研究では、①訪問看護ステーションとショートステイまたは認知症対応型通所介護施設間での情報共有や連携に関する文献レビューと、現状把握のためのヒヤリング調査、②訪問看護師と、ショートステイまたは認知症対応型通所介護施設所属の看護師への郵送による無記名自記式質問紙調査、そして③訪問看護師と、ショートステイまたは認知症対応型通所介護施設所属の看護師へのインタビュー調査を段階的に実施し、データの収集、分析を行う。 平成29年度は、質問紙調査の準備として、訪問看護ステーションと、ショートステイまたは認知症対応型通所介護施設間での、看護師間の情報共有や連携に関連する文献や資料の収集、および先行研究のレビューを行った。これらのレビューを踏まえ、認知症高齢者のショートステイおよび通所介護利用の現状や、家族介護者のこれらのサービス利用に対する思いや評価、また、看護師間の連携に関する現状把握のためのヒヤリング調査を、訪問看護ステーション所属の訪問看護師と、ショートステイを実施している介護施設所属の看護師、介護施設の施設長に対し実施した。ヒヤリング調査の結果を基に、質問紙調査項目の抽出と検討を重ね、質問紙票の草案の完成に至った段階である。質問紙調査票を早々に完成させ、調査票の配布準備を行い、データの収集、分析を実施していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒヤリング調査を行った結果、質問紙票項目を精錬させるための検討に時間を要したため、当初予定していた質問紙票の配布にまで至らなかった。しかし、調査準備は整いつつあるため、次年度早々に取り組むことで、挽回可能な範疇であると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査票を完成させ、配布を行い、データの収集および分析を進める。また、当初の計画通り、訪問看護師とショートステイまたは認知症対応型通所介護施設所属の看護師へのインタビュー調査の準備を進め、実施していく。
|
Causes of Carryover |
質問紙調査票の作成および配布、また、次年度の使用計画に沿って遂行する予定である。
|