2018 Fiscal Year Research-status Report
思春期の子どもの概日リズム睡眠障害のケアプログラムに関する研究
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17K17524
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
鈴木 善博 人間環境大学, 看護学部, 助教 (60780111)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 概日リズム睡眠覚醒障害 / 現象学的アプローチ / 精神看護学 / 精神科 / エスノグラフィー / インタビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年7月に、THE 9th CONGRESS OF ASIAN SLEEP RESERCH SOCIETYという国際学会で、「Aolescent experience of Circadian Rhythm Sleep Disorder」というタイトルで英語でのポスター発表を行った。内容は、概日リズム睡眠障害を患う思春期の子どもの体験の意味を現象学的アプローチにより明らかにするため、その研究結果の一部を報告した。睡眠障害の子どもの語りから3つのパターンに分類した。子どもたちは自分が概日リズム睡眠障害だと自覚することがなく、否定している語りや、姉妹は夜更かししても不調がないのになぜ自分だけが起きれないのか、自分を睡眠障害だと認めてしまうとこれ以上進めなくなるなど複雑な体験を発表し、個別のケアの必要性を示唆したという内容である。
2018年12月に日本看護科学学会学術集会にて口頭での発表を行った。研究参加者である子どもたちは、自身の障害を障害ととらえられず、ほかの子どもが当然している「朝起きて学校に行く」ことができないことに苦慮していた。さらに親からも「怠けている」という疑いの目を持たれていた。それに対し、自身でも障害だと思えないのに、症状のアピールを親にしなければならない、アイロニカルな状態に陥っていた。思春期の子どもには、治療のための家族の理解と支援は重要であるが、概日リズム睡眠障害では、家族がその機能を果たすことが難しく、逆に阻害する因子になる可能性がある。という内容で2018年12月、日本看護科学学会学術集会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象の子どもから、情報を得られるタイミングが予想よりも少なく(受診回数の関連)、また夕方の同じ時間帯に子どもが受診を行うため、複数にアプローチを同時に行うことが難しかった。 また、研究データの収集を行ったが、質的な研究として考察することに時間を要してしまい、計画よりも論文の作成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年6月中に原著論文の投稿。 2019年7月研究倫理審査を通過し、介入研究のデータ収集。 2019年8-12月介入研究実施 2020年1月-3月介入研究のデータ考察と論文作成
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Causes of Carryover |
介入研究を2019年に予定しており、その物品購入を行いたいため。研究の進行が遅れたため。
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