2021 Fiscal Year Research-status Report
クロノタイプの違いによる睡眠とエネルギー代謝の実態と機序解明
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17K17534
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
萱場 桃子 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (20759055)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護大学生 / クロノタイプ / 睡眠 / 食生活 / 学業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、将来、交代制勤務に従事する者が多い看護学生の集団を対象に、睡眠やエネルギー代謝の実態を明らかにすることを目的としている。 昨年度と同様、1校の看護学科に所属する1~4年生全員を対象に学内ネットワークシステムを通じてウェブ調査の案内を送付し、224名から回答が得られた。この調査では学籍番号から個人を追跡することが可能であり、今後、同一集団の比較だけでなく、個人を対応させて縦断的な検討を行っていく予定である。 また、一昨年度までの6校の看護大学で実施した睡眠調査の結果をまとめ、看護大学生の睡眠覚醒リズムとその関連要因を明らかにした。対象者の18%が夜型のクロノタイプに分類された。夜型の学生は、独居・アルバイト(あり)・部活動(なし)と関連がみられた。また、夜型の学生では、平日の睡眠時間ならびに食事時間が短く、朝食欠食や体重増加が多いこと、さらに、欠席・遅刻・授業中の居眠りなどの経験も多く学業に支障をきたしている可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は産前産後休暇・育児休暇の取得により、研究活動が大幅に中断された。 その中で、一校ではあるものの看護学科の学生全員を対象とした調査の実施、また、一昨年度までの研究成果をまとめ論文公表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年・2021年に睡眠調査を実施した集団を対象に、2022年度も継続して追跡調査を実施し、看護大学生の学年間の睡眠覚醒リズムの変化、また、新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化による睡眠・エネルギー代謝への影響についても引き続き検討していく。
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Causes of Carryover |
産前産後休暇・育児休暇の取得により研究が中断し、調査の実施や予定していた成果の公表が遅れた。次年度の調査にかかる経費、また、論文投稿や学会発表を予定しており、英文校正費や論文掲載費に充てる予定である。
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