2018 Fiscal Year Research-status Report
地域包括ケアシステムにおける通所介護サービスの新たなマーケティング市場の探索
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17K17536
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
成瀬 昂 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90633173)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 通所介護 / ケアの質 / 患者経験 / 事例研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
通所介護事業所のサービス提供内容と評価のフレームワークを作成する目的で、申請者が先行研究で作成した「通所介護サービスのサービス提供プロセスのロジックモデル」に基づくインタビューを行った。東京都内の通所介護事業所管理者・職員3名を対象に個別インタビューを行い、さらに東京都内の通所介護事業所およそ30か所の職員が参加する集団研修会でモデルを紹介し、コメントを収集した。コメントを受け、ロジックモデルを修正するに至った。 前述のロジックモデルは「職員視点」で作成したものであるが、その中核として「利用者が通所時に得る経験」があることが確認された。そこで、利用者の視点に立った、通所介護事業所で得る経験の記述を目的として、利用者に対する個別インタビューを計画し、3件のプレインタビューを行った。解釈学的事例研究を専門とするカナダの研究者1名に研究・分析のスーパーバイズを受けた。 上記の経緯を受け、本研究事業では、「利用者の経験」を主軸とした通所介護事業所のサービス提供構造を明らかにし、それに基づく考察が適切と考え、今後は、通所介護利用者を対象に、①個別のインタビュー調査、②カルテ調査、を行うこととした。これにより、利用者が通所介護事業所で得る経験の意味、および分布を明らかにする。この結果は、通所介護事業所管理者5名程度にフィードバックし、「通所介護事業所のサービス構造と、それを活用した新たなマーケティング展開の可能性」をテーマに意見を収集し、研究のまとめとする予定である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー調査・カルテ調査の調整が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
個別インタビューを7月までに終了し、カルテ調査を8月には着手する。10月までにはおおよその解析を終え、年末年始を挟み、2月には結果を通所介護事業所管理者にフィードバックし、意見を収集するようにすすめる。 個別インタビューについて、3か所の事業所管理者から同意を得ており、またカルテ調査に関しては東京都内の事業所15か所程度にすでに説明済、おおよそ内諾を得ており、遂行可能である。
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Causes of Carryover |
調査の調整に時間を要したため、計画全体を次年度に延長している。 インタビュー調査を6月、最も費用がかかるカルテ調査の実施を8月に実施する。
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