2017 Fiscal Year Research-status Report
発達障害児の外来受診に活用できる看護師と親の協働看護支援システムの開発および評価
Project/Area Number |
17K17545
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
玉川 あゆみ 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (70732593)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 発達障害児 / 外来受診 / 看護 / 挑戦的行動 / 不適応行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、発達障害児が外来受診をした時に、看護師と親が協働して看護介入できる協働看護支援システムの開発を目的としている。発達障害児は、その障害特性から、外来受診時にパニックを起こしやすい。親と看護師が協働して子どもの障害特性に合わせた看護介入をすれば、パニックを引き起こしにくくなることが報告されているが、未だ日本では、その対応に親も看護師も困難を感じている。よって、看護師と親が協働して、子どもが直面している問題に対して必要な援助を容易にアセスメントし、看護介入できる協働看護支援システムの開発が必要である。 そのため、平成29年度は、発達障害児の外来受診時に必要なアセスメント指標と看護介入の把握のために文献検討とインタビューを行う予定でり、まずは文献検討にとりかかった。 国内外の文献検討を進めていく中で、本研究で取り扱う「発達障害児の不適応行動」について、日本文献と海外文献では、取り扱う概念に違いがあることが明らかになった。日本では「不適応行動」として取り扱われている概念が、海外文献では「挑戦的行動」として取り扱われている。日本においても、「挑戦的行動」の定義は存在するが、発達障害児に関する看護文献のなかでは、「挑戦的行動」という概念は取り扱われていない。そのため、本研究で取り扱う概念を明らかにするために概念分析が必要となった。現在は、概念分析をするための準備中であり、今後概念分析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度は、発達障害児の外来受診時に必要なアセスメント指標と看護介入の把握のために文献検討とインタビューを行う予定であった。しかし、文献検討を進めていく中で、研究で取り扱う概念についての追求が必要となった。発達障害児が、外来受診の時にとる不適応行動に対する概念が、海外文献と日本文献では違いがあるため、まずは概念分析を行い、この研究で取り扱う概念の統一をはかることにした。そのため、現在は、概念分析をするための準備中であり、今後概念分析を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の進捗状況としては、やや遅れているため、早急に概念分析を進めていく予定である。また、当初は、文献検討とインタビュー調査からアセスメントツールとケアガイドに必要な構成要素を明らかにする予定であったが、概念分析によって、本研究で取り扱う概念の統一ができれば、その概念についての文献検討を行い、そこからアセスメントツールに必要な項目を抽出していく。しかし、必要な構成要素の抽出ができなかった場合は、インタビュー調査を行い、質的帰納的に分析をおこなっていく予定である。
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Causes of Carryover |
産前産後の休暇及び育児休業の取得のため
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