2020 Fiscal Year Research-status Report
人口減少社会における小規模市町村保健師育成の新たな現任教育モデルの開発と検証
Project/Area Number |
17K17548
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩崎 りほ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40760286)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 市町村 / 都道府県 / 保健師 / 現任教育 / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、市町村保健師の現任教育モデル構築を目的に、①都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究、②市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究、を実施した。加えて、③日本の保健師について国外に発信するための活動を行った。 ①都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究:すでに2019年度に9件のデータ収集を終えているため、2020年度は、データ分析、共同研究者とのディスカッションを複数回実施し、執筆作業を行った。現在執筆が終了し国際誌に投稿準備中である。 ②市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究:すでに2019年度に6件15ケースのデータ収集を終了し、現在分析し、共同研究者とディスカッションを重ねている。コミュニティアプローチの内容以上に、アプローチをする際の保健師の「思考」が重要な視点であることが明らかになったため、「思考」に着目した分析を行っている。2021年度に質問紙調査を行うため、それを見据えた分析を行っている。 ③日本の保健師について、広く国際的に発信するための活動を継続的に行っている。共同研究者とディスカッションをすすめ、現在日本の保健師の基礎教育について執筆し国際誌に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、市町村保健師の現任教育モデル構築を目的に、①都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究、②市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究、③日本の保健師について国外に発信するための活動、を実施したが、研究者が長期休暇を取得したこととCOVID-19の影響で、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度以降は、下記の3つを実施する。 1. 都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究:国際誌に投稿し、知見を国内外に公表する。 2. 市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究:分析、執筆を行い、国際誌に投稿し、知見を国内外に公表する。 3. 1.2.で明らかになった枠組み(主に2.から)で質問紙を作成し、市町村保健師の現任教育モデル構築のために必要な実態調査を行う。その後、分析、執筆を行い、国際誌に投稿し、知見を国内外に公表する。
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Causes of Carryover |
COVID-19と自身の長期休暇の影響で、今年度の研究機関は2か月のみだったため、残額が多く発生した。来年度延長を申請した。質問紙調査、英文校正代、書籍・文具の購入を計画的に行う。
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