2020 Fiscal Year Research-status Report
生体リズムの可視化を用いた糖尿病患者への新しい保健指導方法の開発
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17K17551
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
西村 舞琴 京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (30757183)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 睡眠 / 生体リズム / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、睡眠相談会の実践を糖尿病患者に応用し、生体リズムを整える介入が、糖尿病に及ぼす効果を明らかにすることである。本研究の成果は、生体リズムに着目した、糖尿病患者への新しい保健指導方法の構築につながる。 生体リズムの乱れは、睡眠を障害するだけでなく、糖尿病に悪影響を及ぼす。しかし、2016 年に発表された最新の糖尿病治療ガイドに、生体リズムや睡眠に関する内容は記載されておらず、糖尿病患者への保健指導に生体リズムの視点は充分に取り入れられていない。申請者らはこれまで、地域住民を対象にした睡眠相談会の実践を行ってきた。具体的には、客観的な測定により生体リズムを可視化し、住民が主体的に生体リズムを整えることができるよう関わってきた。 2020年度は、研究実施計画上では、プレ介入の結果をもとに介入プログラムを構築し、それを実際に実践する段階であるはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、研究協力をお願いしている先方もそれどこではない状態になってしまったため、介入の実施を行うことができなかった。研究協力者と密に連絡はとり、お互いの状況のシェアを行いながら、2021年度にオンラインで介入を実施できるように調整を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
もともと、研究フィールドの変更を余儀なくされる事態が起こっていたところに、新型コロナウイルスの感染拡大があり、介入を実施できる状態ではなくなってしまった。介入プログラムの構築など準備を進めながら、関係者との調整を進めている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度には実際に介入を実施して、そのプログラムの強みと課題を明らかにする予定である。新型コロナウイルスの影響で、実際に対面しての介入は困難な状態となってしまった。そのため、オンラインでも可能なzoomでの面談や、アプリを用いた介入(アプリ開発)も視野に入れて、研究を進められるように取り組んでいく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、2020年度は全く対象者への介入ができなかった。オンラインでの介入が必要となってきたため、オンラインのzoom面談と、アプリを用いた介入とを平行して実践していけるように、アプリ開発費と睡眠測定機器の補填、さらに機器の郵送等に繰り越した費用を使用していく計画である。
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