2018 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の健康寿命延伸に資する腎機能保持を考慮した栄養摂取量の検討
Project/Area Number |
17K17553
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
関口 敏彰 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (10739626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | たんぱく質摂取 / 腎機能低下 / 地域在住高齢者 / 健康寿命の延伸 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は高齢者長期縦断疫学研究であるSONIC研究のベースライン調査から6年後の追跡調査を実施した。2018年度はベースライン調査時に90歳だった対象者に会場調査を行い、兵庫県伊丹市にて5回、朝来市にて5回、計10回実施した。調査項目に変更はなく、身体測定、血液検査、問診、栄養摂取量調査等を行い、無事に終了することができた。また、2017度のSONIC研究の調査にて収集し凍結保存した血清検体を用いて血清シスタチンCを測定した。2017年度の調査に参加した対象者だけではなく、追跡調査に参加しなかった追跡不可能な対象者のベースライン調査時の検体も、追跡不可能例が生じたことによる選択バイアスの影響を考慮するために測定し、1,007検体の結果をデータベース化した。今年度はデータベースの構築と整理に時間を要したため、研究成果をもとにした学会発表や論文投稿は行わなかった。栄養疫学手法や簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)に関する情報収集として関連学会において情報収集を行った。 2018年度の調査を終えたため、今年度は前年度調査で得られた検体を用いてシスタチンCの測定を行う。これにより、ベースライン調査時、3年後追跡調査時、6年後追跡調査時のデータベースが完成するため、今後はその6年間の追跡調査の結果を用いて統計解析を行う予定であるが、まずは3年間の追跡調査の結果を用いた論文作成を現在進めているため、この研究成果の発表後に6年後追跡調査の結果を用いた解析を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
会場調査による研究調査は当初の計画通りに実施することができた。また、凍結保存した血清検体によるシスタチンCの測定も予定通り行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は90歳の6年後追跡調査で得られた血液検体を用いて、シスタチンCの測定を行う。ここで得られた結果をもとに統計解析を行い、ベースライン時のたんぱく質摂取量と、ベースライン時と追跡調査時の腎機能を比較することで得られる腎機能低下速度との関連を調べる。この結果は論文として発表するため、今年度中に成果を公開できるように、研究協力者からの支援を得ながら進めていきたい。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究成果を発表するための国際学会での発表に向けた準備ができず、旅費を使用しなかったために次年度使用額が生じた。2019年度では学会発表に向けて準備を続け、そのための旅費として使用することを計画している。また、当初予定していたシスタチンCの測定のために2019年度助成金を使用する予定である。
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