2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a community-based group brief-intervention and evaluation of its long-term effectiveness in Kenya
Project/Area Number |
17K17555
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
高橋 里沙 天理医療大学, 医療学部, 准教授 (90596206)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 飲酒 / アルコール / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第一段階として個人対象簡易減酒プログラムの質的評価の実施、第二段階としてその結果を踏まえて、集団を対象とした簡易減酒プログラムを地域住民とともに開発し、その中~長期的効果について検証することを目的とし、研究を計画した。第一段階の調査及び分析を実施し、それを踏まえて第二段階の初回介入を実施したところで、COVID-19の世界的な感染拡大により、その後の介入及び調査が長期間に渡り中断していた。 第一段階の評価では、介入後の評価にて減酒に成功した参加者 ②介入後の評価にて変化がなかった又 は、飲酒量の増加した参加者のグループに分かれて実施した。実際に、プログラムに関わったCHWからは、プログラムに介入者として関わって思ったこと、困難 だと感じた点、成功したと感じた点、介入者として感じたこと、改善点などについて有益な情報をえることができた。分析の結果、減酒した後の現実的な生活や環境などの変化を本人は実感できることや、就労や将来への希望などがあることが減酒を継続する上で重要な要素の一部であることがわかった。また、交友関係や家族など身近な人々が飲酒行動に与える影響が大きく、友人の誘いや交友関係が飲酒に結びついている場合、また自宅で酒造している場合には、飲酒の再開や減酒を継続させることが困難な状況になることが明らかになった。 今年度は、第二段階でリクルートした対象者の追跡と状況把握を行った。多くの対象者が音信不通や消息がつかめず、初回介入のみかつ、かなりの時間が経過しているが、評価データ収集を行った。今後、計画したプログラムを完全な形でかつ、感染症等の影響を受けづらい形にして実施できるようIT活用等を考慮し、今後調整する予定である。
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