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2020 Fiscal Year Research-status Report

ナノ~マクロレベルにわたる新機軸ヒト胆道系3Dリンパ管システムマップの開発

Research Project

Project/Area Number 17K17574
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

鍵谷 卓司  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (70772317)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywordsリンパシステム / 十二指腸乳頭部癌 / Vater乳頭 / 膵・胆道癌 / リンパ管システム / 転移メカニズム / リンパ管ニッチ / 3Dモデルマップ
Outline of Annual Research Achievements

前年度までの結果から、ヒト十二指腸乳頭部のリンパシステムを胃体部壁との比較することにより、ヒト十二指腸乳頭部では毛細リンパ管が粘膜層~Oddi括約筋内外層にまで連続したリンパ管ネットワークを形成していた。さらに、ヒト十二指腸乳頭部の存在する各層における血管分布はリンパ管分布よりも高密度に認められていた。
また、得られたリンパ管をSEMで観察したところ、単層性の薄い表面平滑なリンパ管内皮細胞から構成されており、毛細リンパ管の構造を呈していた。また、得られた毛細リンパ管のネットワークは集束して総胆管側へ走行していた。
以上の結果から、十二指腸乳頭部癌が初期リンパ吸収の段階からリンパ節転移に寄与しており、そのメカニズムに十二指腸乳頭部に特異的なリンパシステムが関係していることを前年度までに英文論文、短報論文で公表した。
前年度に引き続いて本研究の最終目標である胆道系3Dリンパ管システムマップの描出のために、胆管側のデータの採取が必要で、より詳細な解析を解剖体から得られた組織標本だけでなく手術標本を用いて行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究の最終的な目標であるヒト肝十二指腸靭帯におけるリンパ管ネットワークの網羅的解析を手術標本を用いて行っており、十二指腸乳頭部のリンパ管ネットワークについては解析したものの、未だ全容解明のための3Dリンパ管システムマップ作成のための詳細なデータは得られていない。今後のさらなる研究継続が必要である。

Strategy for Future Research Activity

前年度と同様の手法で、手術献体を用いた網羅的な解析を進め、空間的体系を把握したリンパ管の局在・形態を明らかにする。抽出されたデータをもとに3Dリンパシステムを提供し、臨床病理学的基盤データを構築する。

Causes of Carryover

研究の遅延により当初予定していた支出を見送ったため、次年度使用額が生じた。次年度の実験消耗品および成果報告にかかる費用に使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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