2021 Fiscal Year Research-status Report
保育学生対象のティーチャートレーニングが幼児に対する認知・行動に及ぼす影響
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17K17577
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
松田 侑子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (10598717)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育学生 / ティーチャートレーニング / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度においては,これまでに行ってきた介入研究の課題として残された,効果指標の作成を主たる目的として研究を進めた。具体的には,ティーチャートレーニング(TT)で習得されるべき各スキルの使用を捉えることができる尺度を開発することである。 これまで,TTやペアレントトレーニングなどでは,効果指標として応用行動分析の考えに基づいた知識の習得を測定するKBPACは広く用いられてきている。しかし,スキルの習得については,親を対象とする尺度はあるものの,保育者を対象とした指標は見当たらず,親対象の尺度を代用するなどして効果を捉えてきていた。 しかし,今後,TTを幅広く普及していくうえで,介入の効果を知識だけではなく,スキルの点で捉えていくことは不可欠であるため,本尺度の作成の意義は大きいと考えられる。 調査はweb調査を用いて行い,300名を対象にして実施された。現在は,因子分析等の分析を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究では,介入を終了するところまでを研究計画としていたが,新たに効果指標の作成という課題が見つかり,これに着手した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,まず2021年度に行った効果指標作成のために得たデータを分析し,学会発表・論文執筆を通じた成果報告を行うことである。
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Causes of Carryover |
2021年度に実施した調査が想定したよりも安く実施することができたため,次年度への繰り越しが生じた。従って,2021年度に作成した効果指標の妥当性を検討することを目的とし,2022年度中に新たにweb調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)