2018 Fiscal Year Research-status Report
ゲノム変異と腸内細菌叢を組み合わせた肥満リスク層別化研究
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17K17614
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
中村 翔 山形大学, 医学部, 医員 (00740656)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腸内細菌叢解析 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度から収集を開始した血液検体と便検体の収集を引き続き、神奈川県みらい未病コホート研究のベースライン調査に相乗りする形で継続した。平成30年度もコホート生体試料支援プラットフォームの支援を受けてこれを実施した。現在、同研究の研究協力者数は約1300名に登る。 平成30年度中には、腸内細菌叢解析を約100名分及び、これらの協力者のゲノムシーケンスを96名分実施した。腸内細菌叢解析に関しては、その手法については一定したゴールドスタンダードがまだ確立されていないと考えているが、いくつかの主流な手法のうち一つの方法を用いて解析を行っている。したがって、今後別の方法を用いた解析でのvalidationを行えるようにする意義も期待し、今回解析を行っている全協力者の便検体が保存液の状態で保存してある。今後そのような解析も検討を行う。ジェノタイピングについては、日本国内で開発された、ジャポニカアレイを用いて解析を行った。当初の計画で予定していた通り、今後imputationを行い、polygenic scoreの計算を行った上で、これを腸内細菌叢と組み合わせた解析を行う。 今後の進め方に関しては、昨年度同様、平成31年度についても、コホート生体試料支援プラットフォームへの支援の申込みを行う予定としている。 さらに、本来は平成30年度までの研究計画であったが、平成29年度の計画が遅れ、実際のゲノイムシーケンシングと腸内細菌叢解析が平成30年度にずれ込んだため、研究期間を1年延長して実施することに計画を変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度の遅れの分、計画が遅れている状況。平成30年度の計画については予定通り進んだため、平成31年度には、予定通り研究成果をまとめることが可能な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度までで、解析に必要なデータの収集が概ね完了しているため、最終年度にて解析を実施し、結果をまとめていく。まとめた結果は、学会や学術誌にて公表していく。 また、すでに現時点で本研究の成果を元に、共同研究を行っていくための話が進んでいるため、本研究を今後も発展させていく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度も継続して腸内細菌叢解析を追加で実施するため。また、結果をまとめて論文にする際に英文校正や投稿費が必要となる可能性があるため。
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