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2017 Fiscal Year Research-status Report

食物アレルギーの発症における腸内細菌叢の役割の解明

Research Project

Project/Area Number 17K17624
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

鈴木 寿人  筑波大学, 医学医療系, 研究員 (80783042)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords食物アレルギー / 腸内細菌叢
Outline of Annual Research Achievements

本年度は検体採取およびその後の検体処理に関連するインフラ整備を実施した。検体採取においては、筑波大学における倫理審査委員会の承認を改めて得て、食物アレルギー群の検体を収集する筑波メディカルセンター病院での倫理審査委員会へ研究開始の申請を行った。
研究開始前に腸内細菌叢解析に影響を与える因子に関して、文献検索を行った。技術的な面では検体の保存方法、DNAの抽出方法により結果が異なることが報告されていた。2017年10月のNature BiotechnologyにおいてDNA抽出法を比較し、まとめた論文が報告され、検体の保存およびDNA抽出に関しては同論文に沿った手法で行うこととした。
ヒトの腸内細菌叢を変化しうる要素として食生活が最重要であるため、食生活における聴取すべきアンケート項目について検討し、項目を決定した。また食生活以外の影響する因子として、抗菌薬の他にも感冒等のストレスが腸内細菌叢に影響を与えうる報告があった。健常群として、近隣小児科を受診した非食物アレルギー群の感冒罹患児等を収集する予定であったため、健常群のリクルートの計画を変更する必要があった。これに対して、つくば市で実施している1歳6か月の健診に赴き、そこで健常群をリクルートすることを考え、関係各所と調整のうえ、健常群のリクルートおよび検体の郵送を実施を了承いただいた。検体収集が研究計画より遅れているものの、2018年4月から食物アレルギー群および健常群のリクルートを開始し、随時腸内細菌叢解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

腸内細菌叢に影響を与える因子を詳細に検索したところ、計画を立てた時よりも腸内細菌叢に影響を与える因子が多く、それらの因子の排除のため、新たな倫理申請および関係各所との調節を要したため、検体の収集の開始が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

2018年4月より健常群および食物アレルギー群での対象者リクルートを開始する。前年度に遅れが出てしまった検体収集に関して、健常群は2018年5月よりつくば市における1歳6か月健診で研究協力者を募ることが可能になった。つくば市の1歳6か月健診は毎月4回実施されており、そこで募集を開始する。食物アレルギー群のリクルートは食物アレルギー患者が集まる筑波メディカルセンターで実施する。特に1歳6か月は食物アレルギー患者に対して、血液検査等を実施するタイミングであり、その際に腸内細菌叢の研究を募ることによって健常群および食物アレルギー群の間の年齢交絡因子を排除し、研究を進めていく方針としている。また、2017年度の検体収集の遅れを取り戻すため、研究協力者に対して謝礼を準備し、研究協力を促進する予定である。
2018年秋ごろをめどに検体の初回メタゲノム解析を行い、健常群および食物アレルギー群との中間比較を行う予定としている。

Causes of Carryover

研究参加者のリクルートの遅れにより、検体収集用として計上していた輸送費および初回解析費用として計上していた試薬類の購入を行わなかったため、2017年度の繰り越し費が発生した。
2018年度は研究参加者のリクルートを促進するために研究費の一部を研究参加者に対する謝礼に充当し、研究を促進したい。2018年度は2017年度に遅れて実施できていなかった解析を行い、研究を推進する。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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