2018 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌の放射線治療反応性に関連する遺伝子変異プロファイルの同定
Project/Area Number |
17K17632
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
水上 達治 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (20746565)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 遺伝子変異 / 口腔癌 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究を行うにあたり、必要とされる当施設での倫理審査・対象者への通知等、事務的な手続を完了した。また検体や背景情報の保管体制を整えた。 当施設の歯科口腔・顎顔面外科の担当者の協力のもと、口腔癌に対する手術後、放射線治療を施行された患者を診療録より抽出し、患者背景や病変の状態などの臨床情報を取得、本研究を行うにあたり適切と考えられる症例を選別し、対象者リストを作成した。なお対象症例選別にあたっては臨床的な背景や検体保管状況のほか、研究結果がより意義のあるものとなるよう、当施設で施行している他の研究との関連も考慮した。 現在当院病理部に保管されている手術検体から対象検体の収集を完了し、順次DNAを抽出、DNAの質的な評価を行っている。 変異を検索する遺伝子の候補、変異の検索法については近年の実臨床へのがん遺伝子変異検索技術導入や治療法の変遷、免疫療法の確立、遺伝子検索技術の向上から再考の必要があると考え、各種文献の検索等知見の収集を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
患者の選別、検体の収集で主要な業務を行っていた口腔外科の協力者が留学することとなり、検体選別に予定よりも時間を要した。また検索する遺伝子変異についても再考をおこなっており、当初の予定よりは時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
延長申請を行った。DNA抽出、評価までは問題なく施行される見込みである。 昨今免疫療法など新規の治療法が登場しており、検索する遺伝子変異については再考の予定である。
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Causes of Carryover |
歯科口腔・顎顔面外科の協力者が留学により当施設から一時的に移動することとなり、業務の引き継ぎの必要が生じ、また患者・検体の選別や収集に予定よりも時間を要したため、延長申請を行った。 検体収集の段階までで遅れは生じたものの、その後の研究手技は順調に進んでおり、当該助成金で遺伝子変異の検索、考察を行う予定である。
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