2018 Fiscal Year Research-status Report
短期国際研修の長期的教育効果の解明とその教育的応用
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17K17647
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
櫻井 勇介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任講師 (60771219)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国際教育 / 教育評価 / 学習成果 / 混合研究法 / 教育工学 / 留学 / 教育開発 / 教育の質保証 |
Outline of Annual Research Achievements |
【データ収集を予定通り完了した】調査協力者あたり2回のインタビューを22名から得ることができ、当初想定していた20名を超え、得られた情報量を鑑みても適切であったと評価している。【データ分析が予定通り進んでいる】全てのインタビューについてコード付けを終え、1回目と2回目のインタビュー間の比較も予定通り終わった。分析をする中で想定外の知見が得られたため、念頭にあった理論的な枠組みとの相互の適切性の検討について手間取ったが、全体的には前倒しで研究は進んでいるので遅延はない。質問紙調査で集めた資料も全て分析ソフト上への入力が終わり、基本的な統計的分析は終わっており、計画通り、これら量的、質的データの統合へと進んでいける状況である。【成果の社会的還元】当初平成31年度実施予定だった学内でのセミナーを、31年度に申請者が異動することに鑑み、前倒しで31年度に実施した。これにより国際研修授業の実施状況や質の高い教育機会を提供するためのコツなどについて学内で共有することができた。また、これまでの研究成果をまとめた国際学会での発表と国際雑誌論文がそれぞれ1件ずつ成果として公開されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は次のような計画をしていた。(1)国際研修授業履修者一人当たり2回のインタビューデータの収集完了(2)十分な情報量が得られる学生からのインタビュー協力者の確保(3)インタビューデータの分析のまとめ(4)アンケートデータの数値データの整理(5)国際論文1本の公表、である。平成30年はデータ資料の収集、分析、調査の学内外での公開について予定通り進んだ。アンケートデータは基礎的な分析にとどまっている1点が当初の予定より遅れている点と言える。ただし、平成31年に予定していた、学内でのセミナーを前倒しして行えたことは進捗状況の評価には肯定的な情報である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度の計画は以下のとおりである。(1)質的、量的データの相互参照による、混合法の研究分析を終了させ、国際研修授業の履修者が、国外での学習経験をどのように大学出の学びに生かしていたのかを整理していく。(2)整理した結果を踏まえ、国際研修の長期的教育成果の概念化につなげ、研究報告書を出版する。
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Causes of Carryover |
所属大学内での別財源から研究費が支給されることで、2万円程度の余剰が生じた。来年度は報告書を少し多めに印刷し公表するなどしてこの経費を使用したい。
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Research Products
(3 results)