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2019 Fiscal Year Research-status Report

リズム知覚に対するカテゴリー性の定量的検証と数理モデル構築,およびその工学的応用

Research Project

Project/Area Number 17K17668
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

澤井 賢一  東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 助教 (10754715)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywords時間知覚 / ベイズモデル / 視聴覚情報統合
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,リズムパターンに対するカテゴリー知覚現象を通して,脳が知覚情報に意味づけする仕組みを調べることを主な目的としている.今年度は,以前に開発した聴覚時間知覚の数理モデルから予測される知覚現象を,昨年度に引き続き検討した.
具体的には,この数理モデルでは,時間パターンの知覚において刺激系列の同一源性を脳が推定していることを仮定している.そこで,この仮定を検証するために,視覚と聴覚に同時に刺激を提示することで刺激系列の同一源性を操作し,心理学的に新しい現象が起こりうるかを数理モデルを用いて検討した.並行して,十分な時間精度で視覚と聴覚に時間パターンを提示するためのデバイスの作成も行い,刺激の観察を行った.
現状では,視覚刺激と聴覚刺激を同時提示においては,パターン数が膨大になり,それぞれを十分な回数ずつ試すことができていない.そのため,刺激のパラメータを一部固定して,系統的にパターンを列挙し,知覚の傾向を観察するなどした.ただ,具体的に検証すべき現象を絞れておらず,引き続き数理モデルと合わせて心理現象の予測を行う必要がある.
また,数理モデルでこの状況を記述するためには,刺激の系列的な同一源性と,異なる感覚間の同一源性の判断について,互いにどのような影響があるかについて仮定を置く必要がある.刺激の観察で得た情報を踏まえると,これには単純な仮定で十分そうな見込みが立った.今後の検討では,この点も検証できるように実験を計画する必要がる.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

年度途中に実質的な育児休業状態があったため,研究や共同研究者等との議論が十分に行えず,やや遅れていると判断した.

Strategy for Future Research Activity

前年度と合わせて,行うべき心理実験案がいくつか挙がっているため,実験計画や装置の整備を進める.一方で,新型コロナウイルスの感染拡大防止のために他者との接触を減らす必要もあるため,しばらく心理実験を行えない可能性もある.そこで,実験条件を数理モデルからある程度絞り込むことや,シミュレーションをベースにした研究も進めていく予定である.

Causes of Carryover

今年度の5月に第二子が生まれ,実質的に育児に専念すべき期間があった.可能な範囲で調査等は行っていたが,研究の一部が予定通りに進展しなかった.そのため,研究期間を延長し,心理実験の実施などに使用する予定である.

URL: 

Published: 2021-01-27  

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