2020 Fiscal Year Research-status Report
再発膠芽腫の新規治療法:EUrd-CED法のラット脳幹部腫瘍モデルでの検討
Project/Area Number |
17K17735
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
塚本 佳広 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90648891)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 膠芽腫 / EUrd / TMZ耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
テモゾロミド(TMZ)抵抗性を有する悪性神経膠腫細胞株に対しての新規治療の研究を行っている。腫瘍に直接薬剤を到達させるConvection Enhanced Delivery therapy(CED)技術を用いて、新しいTMZ耐性GBM治療役であるEUrdを投与を計画した。当院脳神経外科での脳腫瘍摘出術を施行した腫瘍検体からの腫瘍株の作成を進めた。現在10種類程度が実験に耐えうる細胞株として樹立しており、数株でのin vivoでの腫瘍形成を確認した。現在はTMZ耐性細胞株の樹立を数株を行い、in vivoでの腫瘍形成能力のある、TMZ耐性幹細胞株の樹立を進めている。 しかしながら、皮下腫瘍での腫瘍はよく形成されることがすでに確認されているが、頭蓋内に腫瘍細胞を移植して脳腫瘍を形成可能なTMZ耐性細胞株は、難渋している状況である。今後はTMZ耐性株の脳内腫瘍モデルの樹立を進め、細胞株の樹立ができ、実験が可能な状況まで進んでいく予定である。 現状として脳での腫瘍形成が難しい状況であり、今後はまずは皮下腫瘍での実験を計画している。皮下腫瘍であればラットでなく、マウスでの実験が可能であり、より効率的にEUrdの抗腫瘍効果を実験することが可能である。また、本研究中で使用した細胞株を用いて、MGMT発現とH3K27M mutant diffuse midline gliomaとの関連性を報告した論文(H. Abe et al. Frontiers in oncoligy, 2020)にも貢献できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
TMZ耐性細胞株の脳腫瘍モデル化が遅延しているため
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Strategy for Future Research Activity |
マウス皮下腫瘍モデルでのEUrdの治療効果をまず検討する。 脳腫瘍形成可能なTMZ耐性細胞株モデルが樹立出来ればラットでの頭蓋内EUrd-CEDの検討を行う
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Research Products
(1 results)