2019 Fiscal Year Research-status Report
高分子ナノ繊維表面の分子配向を利用した一次元分子修飾手法の確立
Project/Area Number |
17K17765
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
坂元 博昭 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (70552454)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ナノ繊維 / 分子配向 / 高機能繊維 / エレクトロスピニング法 / 表面修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
エレクトロスピニング法によって作製されたナノ繊維材料は、細くなるという形状的な変化だけでなく、その分子配向性が変化することが知られている。以前に研究代表者は、エレクトロスピニング法により作製したナノファイバー作製の過程で延伸力を受けないナノファイバー(未延伸ナノファイバー)と延伸力を受けたナノファイバー(延伸ナノファイバー)の表面構造を原子間力顕微鏡(AFM)により観察した。その結果、どちらの繊維も表面の凹凸形状には大きな違いが見られなかったが、AFM位相像において、位相の異なる分子配向が観察された。本研究では、ファイバー作製時の延伸により表面構造が変化するナノファイバーを分子吸着の足場としてみることにより、その繊維表面の分子配向構造部上に機能分子を修飾することで、分子を繊維表面に一次元配列する技術の開発を目的としている。令和元年度は、触媒作用を有した白金ナノ粒子をナノ繊維表面へ配列させ、その機能を評価した。その結果、白金ナノ粒子が配列することで反応性が向上することが、示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ナノ繊維形状になったときに形成される独自の表面構造を工学応用した新規高機能ナノ繊維の開発を目的としている。ナノ繊維特有の表面構造への分子が1列に配列していることを示すことができた。次いで、機能性分子を修飾することによって機能化を図っている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度に明らかとなった白金ナノ粒子が配列することによる反応性の違いについて詳細に評価を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
白金ナノ粒子の固定化条件の検討に、時間を要したため。令和2年度において、その機能を評価する予定である。
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Research Products
(8 results)