2021 Fiscal Year Research-status Report
認知行動モデルを用いた精神障害者の家族介護者の負担感に関する効果研究
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17K17770
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
神澤 尚利 東京医科大学, 医学部, 講師 (60622412)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ケアラー / 負担感 / 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、翻訳したSchizophernia Caregiver Questionnaire(SCQ)の日本語版(J-SCQ)の妥当性・信頼性を検証するため、公益社団法人全国精神保健福祉連合会(みんなねっと)より提供された全国に1171団体ある精神障害者家族会単会一覧(以下、家族会リスト)に記載されている団体の会員で、統合失調症者のケアをしている家族(以下、ケアラー)に1229部の質問紙を配布し、305部の有効回答が得られた。J-SCQのCronbachのα係数が0.72-0.97であったことより内的整合性が、SF-12やWHOQOL26とのPearsonの相関係数により併存妥当性が担保された。 この結果、ベストプラクティスに基づいて翻訳された日本語版の統合失調症ケアラー質問票(J-SCQ)は、表面的妥当性および内容的妥当性が担保され、対象者にとって理解しやすく、適切に回答できる尺度であることが保証された。 また、SCQオリジナル版と同様の因子構造による領域や下位領域、項目にて信頼性と妥当性を検証し、内的整合性と併存妥当性が担保された。以上より、J-SCQは縦断研究や臨床研究の評価に有用であるといえた。 現在、Schizophernia Caregiver Questionnaire日本語版(J-SCQ)の著作権を保有している特定非営利活動法人Mapi Research Trustより入手および使用可能な状態となっている。 上記研究結果は、学術論文に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的であるSchizophernia Caregiver Questionnaire日本語版(J-SCQ)の作成が終了し、論文投稿した。
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Strategy for Future Research Activity |
論文のアクセプトを目指す。
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Causes of Carryover |
英語論文の投稿の支援を受けるために研究費が必要である。
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