2019 Fiscal Year Annual Research Report
Practical research that promotes collaboration among citizenship education leaders
Project/Area Number |
17K17771
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
後藤 賢次郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10634579)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 主権者教育の担い手 / 市民育成者 / フォーマル,インフォーマルな学び / コラボレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の「研究の目的」と「研究実施計画」に基づき,開発・公表・発展パートである平成31 ・令和元年度は,平成29,30 年度の研究成果に基づいて,1)コラボレーション企画の実施,2)論文化,3)発展研究の発表を行い,以下の成果を得た。 1)コラボレーション企画の実施については,同年8月24,25日,言語文化教育研究学第6回研究集会(山梨大学)「つながりの向こうへ,」にて,「もやもや事例へのコメント-教科教育の立場から-」のタイトルで指定討論と運営を行った。この企画は,教育研究・実践における悩みを参加者から募り,それについて言語教育,人類学,教科教育の視点からそれぞれ検討するもので,多様な主権者教育の担い手との相互補完的なコラボレーションを築くための示唆を得られた。 2)論文化については,「私たちはどのように市民育成者になっていくのか-分野・学校種・環境の異なる人々のフォーマル/インフォーマルな学びに注目して-のタイトルで,『山梨大学教育学部紀要』第30巻(2020)に収録されている。本論文は,本研究での調査をまとめ,市民育成の多様な担い手が持っている市民育成観とその形成過程とをフォーマル/インフォーマルな学びを視点にモデル化し,教員養成課程への課題と示唆を提言した。 3)発展研究の発表については,同年11月9日,全国社会科教育学会(島根大学)にて,「教職大学院における社会科教育の新科目に担当教員たちはどのように関わり,何を考えてきたか」というタイトルでポスター発表を行った。この研究は,教職大学院にて複数の専門科学者と実務科教員とで共同で行っている授業についての計画,実践,振り返りを,彼らへの聞き取り調査によってまとめたものである。立場や考えの異なる専門家たちで授業を計画,実施,改善していく中で,コラボレーションを実践していく姿を活写している点で,重要である。
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